トム・クルーズが“命がけ”を脱ぎ捨てる―イニャリトゥ監督と挑む前代未聞の大惨事コメディ「DIGGER ディガー」始動

2025.12.19

ハリウッドの常識を更新し続けてきた男が、ついに“別の地平”へ足を踏み入れる。
トム・クルーズ主演、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督による最新作「DIGGER ディガー」が、2026年に公開されることが明らかになった。

あわせて解禁された第1弾特報は、これまでのクルーズ像を

鮮やかに裏切る内容となっている。


 

これまで長らく極秘プロジェクトとして水面下で進められてきた本作。

タイトルの「DIGGER」は直訳すれば

“掘る人”を意味するが、物語の輪郭は依然としてベールに包まれたままだ。

ただひとつ明かされたコピーは、「規格外の大惨事コメディ」。

その言葉だけが、想像力を刺激する。

注目すべきは、クルーズとイニャリトゥという異色の組み合わせだ。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」や「レヴェナント 蘇えりし者」で、人間の内面や混沌を映像化してきた名匠イニャリトゥ。一方のクルーズは、「ミッション:インポッシブル」シリーズで限界を超える肉体アクションを体現してきたハリウッド随一の実践派スター。その両者が手を組むという事実だけで、作品の異常な熱量は十分に伝わってくる。

解禁された特報映像では、クルーズがスコップを手に、音楽に合わせて軽やかに踊る姿が映し出される。高層ビルからのダイブも、戦闘機の操縦もない。ただそこにあるのは、どこか滑稽で、不穏で、そして意味深な動きだけだ。ストーリーは一切語られず、観る者はただ「これは一体、何が始まるのか」と問いを突きつけられる。

「ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング」で一つの到達点を迎えたクルーズが、次に選んだのは“命がけ”とは別ベクトルの挑戦だった。笑いと惨事、その境界線をえぐるイニャリトゥ流の世界観の中で、クルーズはどんな顔を見せるのか。