楽天に前田健太投手が帰還 背番号「18」に込められた期待と重責

2025.12.16

東北楽天ゴールデンイーグルスに加入した前田健太投手(37)が

16日、楽天モバイルパーク宮城で入団会見を行い、

新天地で背負う背番号が「18」に決まったことが発表された。
この番号は、同学年で球界を代表する右腕・田中将大投手が

通算11年間にわたって背負い続けた“レジェンドナンバー”。

球団が前田に託した期待の大きさを象徴する決定と言える。


 

前田健太投手は今季終了後、米大リーグから11年ぶりに日本球界へ復帰。

楽天が直面している最大の課題は、低迷した先発投手陣の立て直しだった。

今季は2桁勝利投手、規定投球回到達者ともに不在。

先発防御率はリーグワーストの3.72と苦戦し、オフの補強は喫緊のテーマだった。

その中で獲得したのが、日米で実績を積み上げてきた前田健太投手だ。
広島時代には2010年から6年連続で2桁勝利を挙げ、沢村賞を2度受賞。

2015年オフにポスティングシステムを利用してドジャースへ移籍すると、渡米1年目に16勝をマークするなど、メジャーでも存在感を示した。ドジャース、ツインズ、タイガースの3球団で通算68勝を挙げ、日米通算165勝を誇る。

背番号「18」は、前田健太投手自身にとっても特別な番号だ。

広島時代からメジャー各球団に至るまで、常にエースナンバーを背負い続けてきた。

楽天でもその“代名詞”を継承する形となり、

球団の歴史に名を刻んできた番号を引き受ける覚悟がにじむ。

 

楽天の18番はこれまで、渡辺恒樹氏(2005、06年)、

そして田中将大投手(2007~13年、21~24年)が背負ってきた。

前田健太投手は球団史上3人目の18番となる。

ベテランの経験と実績、そして象徴的な背番号。
前田健太投手が杜の都で再びエースとしての存在感を示せるか。

楽天の再浮上は、この18番の右腕に大きく委ねられている。

また、球団発表記者会見とともに、

前田選手の18番グッズがサイトで先行販売が開始されている。