【ONE】HIROYUKI選手が“完全復活”を印象づける衝撃KO 3度のダウンで18歳タイ新鋭を粉砕

2025.12.13

【©️ONE Championship 】

12月12日(日本時間)、タイ・バンコクの

名門ルンピニースタジアムで行われた『ONE Friday Fights 136』。

ストロー級ムエタイの一戦で、HIROYUKI(RIKIX)が強烈な存在感を放った。


 

相手はONE初参戦となる18歳のタイ新鋭、ペッダム・シテラワン。

キャリア50戦超を誇り、首相撲と蹴りを武器とする若きムエタイ戦士だったが、この夜はHIROYUKIの完成度の高い攻撃の前に屈することとなった。

試合は開始直後からHIROYUKIが主導権を掌握する。左インローと左右のミドルを丁寧に散らしながら距離とリズムを支配。すると1ラウンド中盤、鋭く放った左の三日月蹴りがペッダムのボディを射抜き、最初のダウンを奪う。

立ち上がったペッダムに対しても焦りは一切なし。HIROYUKIは冷静にカーフキックを効かせ、ロープ際へと追い詰めると、再び左ボディを叩き込み2度目のダウンを演出した。

それでも立ち上がったペッダムだったが、最後は一瞬だった。間合いを見極めたHIROYUKIが放った右ストレートがクリーンヒット。3度目のダウンを喫したところでレフェリーが試合を止め、1ラウンド2分27秒、TKO決着となった。

 

新日本キックでフライ級、バンタム級の2階級を制し、

ONEデビュー戦では鮮烈なKO勝利を挙げたHIROYUKI。

しかし、その後はONEで2連敗と苦しい時期も経験した。

だからこそ、この日の勝利は単なる1勝以上の意味を持つ。

 

日本国内では4試合連続KOと好調を維持してきた男が、

再びONEの舞台で結果を示した形だ。

圧巻の内容は評価され、ファイトボーナスも獲得。

試合後には「アイアムハッピー、センキュー」と笑顔を見せ、復活を喜んだ。


▪️本大会参戦の日本人3選手の結果

HIROYUKI(日本)
→ 勝利(TKO勝ち/1R)
vs ペットダム・シッタラワン(タイ)
※1ラウンドに3度のダウンを奪いレフェリーストップ

 

大田拓真(日本)
→ 敗戦(判定負け)
vs イスラエル・ドス・サントス(ブラジル)

 

石黒翔也(日本)
→ 敗戦(判定負け)
vs ジャック・シアー(イギリス)
※サブミッション・グラップリング


【文:高須基一朗】