大谷翔平選手を支えた元通訳の転落劇を描くスキャンダル 米国でドラマ化正式決定
【©️ESPN】
『ワイルド・スピード』ジャスティン・リン監督が指揮
メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、
現在は受刑者となっている水原一平氏のスキャンダルが、
米ケーブル局Starzによってドラマシリーズ化されることが正式に発表された。
ライオンズゲート傘下の同局が制作を進めており、複数の米メディアも詳細を報じている。
今作の監督兼共同脚本・エグゼクティブプロデューサーには、
映画『ワイルド・スピード』シリーズで世界的成功を収めたジャスティン・リンが就任。
さらに、映画『AIR/エア』の脚本家として知られるアレックス・コンヴェリーが製作総指揮とショーランナーを務め、舞台・映像プロデューサーのスコット・デルマン、スポーツ賭博をテーマにした著作を持つジャーナリストのアルバート・チェンも制作陣に名を連ねるなど、重厚な布陣が敷かれている。
■ 国際的通訳から一転、重大スキャンダルの中心人物へ
水原氏は、大谷選手の専属通訳兼秘書として長年行動を共にし、そのサポートぶりから“チームで最も信頼される存在”として知られていた。
しかし2024年、違法賭博の借金返済を目的に
大谷選手の銀行口座から約1,700万ドル(約26〜27億円)を
不正送金していたことが判明。
米連邦検察は銀行詐欺および虚偽納税申告の罪で起訴し水原氏は有罪を認めた。
現在は連邦刑務所で服役している。
事件発覚後、米メディアは水原氏の“驚くべき二重生活”に強い関心を寄せ、
制作会社も早い段階でドラマ化企画を検討していた。
今回、Starzによる正式シリーズ化が決定したことで、
プロジェクトが本格始動した形だ。
■ ドラマが描くのは「栄光」と「暗転」の道のり
本作では、水原氏が無職の漂流者から大谷翔平の側近となり、国際的な脚光を浴びる存在にまで上り詰めた過程、そして違法賭博による破滅へ転がり落ちた一連の出来事を描く。
スポーツ界の影に潜むギャンブル産業の実態や、巨額マネーが動くメジャーリーグの裏側といった視点も取り入れ、実録ドラマとしての厚みを強める構成になる見込みだ。

