武尊選手が再起戦で鮮烈TKO勝利もまさかの「引退宣言」

2025.11.16

8か月ぶり復帰戦を完勝で飾るも…次戦を“最後の舞台”と明言 有明アリーナ

【©️ONE Championship】

格闘技イベントONE 173第12試合目で、元K-1世界3階級制覇王者

武尊選手が剛腕ファイターのデニス・ピューリック)との再起戦に臨み、

圧巻のTKO勝利を収めた。
しかし、その直後に語られたのは、勝利の喜びを上回る“重大発表”だった。


 

■ 復帰戦で見せた圧倒的な攻防

3月の「ONE 172」でロッタン・ジットムアンノンに1RKO負けを喫し、静養と再構築の時間を過ごしてきた武尊選手。

結婚発表後、初のリングでもあった一戦は、まさに原点を取り戻すような内容だった。

1R、左から右フックの連打で早くもダウンを奪取。終了間際にはさらにもう一度倒し、完全に主導権を掌握。
続く2Rでもローキックでダウンを追加し、最後はパンチ連打でレフェリーストップ。

鮮烈なTKO劇で8か月ぶりの再起戦を締めくくった。

 

■ 日本大会初勝利に涙、そして突然の言葉

勝利直後、武尊は涙を見せながら観客に深々と頭を下げた。

「前回の負けで世界中のファンを裏切ってしまったと思っていた。今日は命懸けで勝ちにきました」

インタビュアーからロッタンへの思いを問われた武尊は、言葉を切り出すまでに時間を要した。そして、会場を静まり返らせる一言を放った。

「僕は次の試合で現役を引退します」

突然の“引退表明”。そのうえで、最後の相手としてロッタンを指名した。

 

 

■ リングサイドのロッタンも応答

本来は今大会でノンオー・ハマとの世界王座戦に臨む予定だったロッタンだが、体調不良のため欠場。しかしリングサイドで武尊の再起戦を見届けており、引退試合での対戦要求に対し、

「私でよければやります」

と、静かに応じた。

 

■ 日本格闘技界を揺らす「引退ロード」へ

圧倒的な勝利と、その直後の電撃発表。
武尊選手が“一つの時代”を象徴してきた存在であることは疑いようがない。

だからこそ、次戦―そして最後の相手が正式にロッタン選手に確定するのか!?
すでに視線は、引退ロードの行方へと向けられ始めている。