「トイ・ストーリー5」ウッディたちが直面する“タブレット時代の現実”

2025.11.12

【©️Disney】

おもちゃたちの永遠のテーマ“子どもにとって

大切な存在とは何か”が、ついに時代の最前線に突きつけられる。

ディズニー&ピクサーが生んだ人気シリーズの

最新作『トイ・ストーリー5』の初映像とポスタービジュアルが公開された。


(▶︎予告映像:https://youtu.be/LXRpFQYVmWM


 

■ 震えるおもちゃたち、箱の中に潜むのは“令和の強敵”

映像は、見慣れた子ども部屋に届いたひとつの段ボール箱から始まる。レックスとスリンキー・ドッグが身を寄せ合い、フォーキーとカレン・ビバリーは指の隙間からおそるおそる覗く。ミスター・ポテトヘッドはミセスの目を外してまで現実を見たくないような表情を浮かべる。
その箱の中に入っていたのは、最新型のタブレット。

「おもちゃの時代は…もう終わり?」というコピーが突き刺さる。

ボニーが歓喜の声を上げる中、タブレットが明るい声で話しかける。
「こんにちは! わたしはリリーパッド。一緒にあそぼう!」
その瞬間、ウッディとバズは顔を見合わせ、抱き合いながら震える――まるで、時代の流れを肌で感じ取っているかのようだ。

 

■ 監督・脚本はシリーズの語り部アンドリュー・スタントン

監督と脚本を務めるのは、『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』などでも知られるアンドリュー・スタントン。
ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、ピート・ドクターは彼を「トイ・ストーリーの魂を知る天才」と評する。

スタントンが一貫して描いてきたのは、「おもちゃは子どものために存在する」という信念だ。
しかし、スマートフォンやタブレットが当たり前になった今、その価値は揺らいでいる。
監督は語る。

「いまの子どもたちは電子機器に夢中。おもちゃは勝てない。『トイ・ストーリー5』では、テクノロジーという新しい“ライバル”に直面します。」

 

■ テーマは「Toy Meets Tech」おもちゃとテクノロジーの出会い

ピート・ドクターは本作のテーマを「Toy Meets Tech(おもちゃ、テクノロジーと出会う)」と表現する。
ウッディは迷子のおもちゃを助ける旅の途中。バズとジェシーはボニーの部屋を守っている。
そこへリリーパッドの登場が、彼らの絆に波紋を広げる。

「おもちゃたちは、“本当に子どもに必要なものは何か”という問いに向き合うことになる。ウッディとバズも意見が食い違うんだ。」

ドクターはそれ以上のストーリーを明かすことを避けたが、シリーズ最大の“価値観の衝突”が描かれることだけは間違いない。

 

■ 子どもの心とテクノロジーの未来へ

初代『トイ・ストーリー』(1995)は、

最新のおもちゃ・バズ・ライトイヤーの登場による葛藤を描いた。
30年を経た今、その“最新”は人間が手にするタブレットとなった。
それでもウッディたちは問いかけ続ける「子どもにとっての幸せとは?」と。

『トイ・ストーリー5』は2026年夏、世界同時公開予定。
おもちゃたちの新たな冒険は、もはや“過去のノスタルジー”ではない。
それは、テクノロジー時代の子どもと“心”の物語だ。