2年の沈黙を破る女王の帰還─スタンプ・フェアテックス、K-1王者KANA戦へ挑む

【©️ONE Championship/stamp-fairtex】
2025年11月16日、東京・有明アリーナ、格闘技ファン待望の瞬間が訪れる。
ONEアトム級(52.2kg)キックボクシング3分3Rのリングに、
元K-1女子フライ級王者KANAと、
タイのスター格闘家スタンプ・フェアテックスの対戦が実現する。
スタンプ・フェアテックスは
ムエタイ、キックボクシング、MMA,の3競技すべてで世界タイトルを制した
「三冠女王」が、2年間の怪我による沈黙を破っての再起となる。
左膝の半月板断裂という重傷により、日々のトレーニングを理学療法に置き換え、
再起の道は容易ではなかった。
「この2年間は本当に長く、険しい道のりでした」とスタンプは語る。
「周囲からは、もう証明する必要はないから引退した方がいいと言われました。でも、自分の中には、まだ上を目指せるという確信がありました。だから私は戻ると決めたんです」。
チャンピオンベルトは友人のデニス・ザンボアガに譲ったものの、心は常に王座への復帰に向けられている。「タイトルを返上するのは簡単な決断ではありませんでした。でも今度こそ、必ず取り戻す」と力強く宣言した。
復帰に向けた準備は着々と進んでいる。
Instagramには、鍛え上げられた逞しい上半身の写真を投稿。
かつての女王と遜色ないビルドアップした近影と存在感を再び知らしめた。
今回の対戦はMMAではなく、あえてキックボクシングルールを選択。
「長期のブランクを経て、まずは自分の状態を確かめたかった」と理由を明かす。しかし相手のKANAも元K-1王者。経験豊富な強敵との一戦に、緊張感と興奮が漂う。
スタンプはKANAの速さに潜む隙を突く戦略を練っている。
「彼女のスピードは脅威ですが、逆に防御の隙も生む。ミドルキックやカーフキックで相手の動きを止め、右フックやアッパーカットも駆使するつもりです」と具体的な戦術も明かした。
「私の目標はただ一つ。勝つこと。誰かの踏み台にはならない」と断言するスタンプ。
28歳の誕生日に迎える復帰戦は、快勝となるのか!?
