ドジャース、わずか1点のソロ弾のみ…崖っぷちの痛恨完敗 7回の暴投連鎖で沈む 大谷2戦連続無安打

【©️Los Angeles Dodgers,】
ドジャース打線が沈黙した。唯一の得点は
8番・エンリケ・ヘルナンデスのソロホームランによる「わずか1点」。
しかし、その1点があまりにも遠く、そして重かった。
本拠地ドジャー・スタジアムで行われたワールドシリーズ第5戦。
ドジャースはブルージェイズに1―6で敗れ、対戦成績は2勝3敗。
連覇へ崖っぷちに追い込まれた。
序盤、先発ブレイク・スネルが立ち上がりを攻め込まれ、わずか3球で2被弾。
先頭のシュナイダー、続くゲレーロJrに連続ホームランを許し、いきなり劣勢に立たされた。試合開始からの2者連続アーチはワールドシリーズ史上初の屈辱だ。
それでも3回、静まり返るスタンドを救ったのはキケ・ヘルナンデスの一振り。
インコースをさばいた鮮やかなソロで1点を返し、ようやく沸いた本拠地。
しかしその“反撃の狼煙”は、結果的にこの日・・・唯一の得点となってしまった。
打線はブルージェイズ先発の22歳ルーキー、イェサベージに翻弄された。
動くストレートとスプリットのコンビネーションに手も足も出ず、
7回までわずか3安打。12三振を喫し、打者全員が手玉に取られた格好だ。
そしてまたしても“魔の7回”が訪れる。スネルが連打とワイルドピッチでピンチを広げると、救援のエンリケスも制球を乱して痛恨の暴投。
三塁走者の生還を許し、さらにタイムリーで1―5。
前日も7回に継投が崩れており、2試合連続での悪夢の再現となった。
打線の中軸も機能せず、“1番DH”大谷翔平選手は4打数無安打。
2試合連続で快音は聞かれなかった。
第3打席ではライナーを好捕される不運もあり、歯がゆい内容に終わった。
守乱と拙攻が重なり、ドジャースは本拠地最終戦を白星で飾れず。
わずか1点しか奪えなかった打線の沈黙が、チーム全体の勢いを完全に止めた。
ロバーツ監督は「集中を欠いたミスが続いた」と肩を落とした。
ブルージェイズは32年ぶりの世界一に王手。
ドジャースはトロントに舞台を移し、第6戦(日本時間11月1日)で山本由伸投手が先発予定。
崖っぷちの戦いへ―。
わずか1点の重みを痛感した本拠地の夜となった。
