UFC321アブダビ大会にてダーンが激闘を制して新女王へ!

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「UFC 321」が25日(日本時間26日)、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで行われ、女子ストロー級王座決定戦はマッケンジー・ダーン(ブラジル=16勝5敗)がヴィヴィアーニ・ジャンジロバ(ブラジル=22勝4敗)に
3―0の判定で勝利し、新王者に輝いた。

柔術の世界大会「ムンジアル」と「ADCC」で優勝経験を持つダーンは、
UFCタイトルを手にし、3つの世界タイトルを達成したことになる。
試合後は「実際にダメージを与えられている感覚があった」と自信の表情を浮かべた。
■ジャンの返上で実現した王座決定戦
この試合は、前王者のジャン・ウェイリーがフライ級に転向したことに伴い実現。
ランキング1位のジャンジロバと5位のダーンによる新王座決定戦となった。
両者は2020年にも対戦しており、この時もダーンが判定勝ちしている。
■序盤はテイクダウンの応酬
序盤から激しい展開となった。タックルを狙うジャンジロバに対し、ダーンは得意の下からの打撃と蹴り上げで応戦。1Rは互いに譲らぬ攻防となったが、ダーンが有効打でリード。
中盤はジャンジロバが得意のグラウンドに持ち込みポイントを稼いだものの、ダーンは下からの肘打ちや鉄槌を的確にヒットさせ、決定的なダメージは許さなかった。
■終盤の攻勢で勝負を決める
4R以降はスタンドでの打撃戦に。
ダーンは左ミドルや右ボディでペースを握り、テイクダウンを許してもすぐに立ち上がる粘りを見せた。最終ラウンドにはジャンジロバのダブルレッグを切り返して上を奪う場面もあり、会場は大歓声に包まれた。
試合後の判定では3者ともダーンを支持。
5年ぶりの再戦でも再び勝利を収め、念願のUFC王座をつかんだ。
ダーンは試合後、「最高の気分です。ムンジアル、ADCC、そしてUFC。
どの舞台でも勝つことができたのは信じられない」と喜びのコメント。
「相手のテイクダウンを許しても、グラウンドでの戦い方を理解できていた。実際にダメージを与えられていることを感じていた」と振り返った。
さらに、恒例となる勝利後の愛娘とのケージインでの抱擁も実現。
チャンピオンベルトを娘の肩にかけると、笑顔で写真撮影に応じた。
「娘の前では負けたことがない。その気持ちがいつも私を強くしてくれる」と語り、
強い母を猛アピールした。
