ONE松田龍聖選手、世界の壁に挑むも惜敗・・・強豪ペットシアムに判定負けでデビュー戦黒星

【©️ONE Championship】
タイ・バンコクのルンピニースタジアムで24日に行われた「ONE Friday Fights 130」で、元ラジャダムナン・バンタム級王者の松田龍聖選手(19=大原道場)が元ラジャ2階級制覇王者のペットシアム(20=タイ)と対戦。
果敢に攻め続けたものの、判定0-3で敗れ、
注目のONEデビュー戦を白星で飾ることはできなかった。

■世界の強豪に挑んだ19歳、果敢な攻勢もあと一歩
松田選手はサウスポーのペットシアムを相手に、オーソドックスとスイッチを使い分けながら距離を詰める展開。序盤から積極的に前に出てプレッシャーをかけたが、ペットシアムは冷静に距離を支配し、カウンターで迎撃した。
絶妙な間合いから繰り出される前蹴りやパンチを浴び、なかなか主導権を握れない展開が続いた。
それでも松田選手は2ラウンド終盤、果敢に打ち合いを選択。
左右のフックをクリーンヒットさせるなど、意地を見せた。
試合前に「蹴り主体の相手」と分析していたが、
実際にはペットシアムのパンチ技術にも苦戦。
最後まで流れを引き寄せきれず、初陣を落とした。
■「ホーストカップ」から世界へ 確実に階段を上る
松田選手は日本で開催の「ホーストカップ」でキャリアを積み、2023年4月にラジャダムナン・ワールドシリーズ(RWS)に初参戦。
同年7月には当時のバンタム級王者クンスックレック(タイ)を2回KOで撃破し、一躍その名を世界に知らしめた。
初防衛戦では判定負けを喫したが、その後は2連勝を飾り、着実に実力を高めてきた。
そして迎えたONEデビュー戦。結果は黒星となったが、
わずか19歳にしてムエタイの強豪ファイターを相手に互角の打撃戦を演じた。
松田はアジア最大級の舞台で、世界と戦える手応えと課題を得た一戦となった。

■松田龍聖(まつだ・りゅうせい)プロフィール
2006年生まれ、滋賀県出身。大原道場所属。
身長168センチ、バンタム級。
戦績は14勝(5KO)2敗1分。
