現地時間2025年2月9日（日本時間同日）、

オーストラリア・シドニーのクドス・バンク・アリーナで開催された

総合格闘技イベント『UFC312』。
この日の注目カードの一つ、ヘビー級マッチで衝撃的な結末が待っていた。

対戦したのは、ニュージーランドのハードパンチャーであるジャスティン・タファとUFCデビュー戦となる“ブラジルの怪物”タリソン・テイシェイラ。
試合は開始からわずか35秒、テイシェイラの強烈な右ヒジ一閃でタファが崩れ落ちると、怒涛のパウンドで試合がストップ。
規格外のフィジカルと破壊力を見せつけたテイシェイラが、圧巻の秒殺KOでオクタゴンデビューを飾った。

 

▪️豪腕のタファは、復活をかけた一戦

ジャスティン・タファ（30歳）は、UFCヘビー級戦線で高い人気を誇るファイター。
これまでのMMA戦績は7勝4敗で、勝利はすべてKOによるもの。

圧倒的な打撃力とアグレッシブなスタイルでファンを魅了してきた。
昨年3月の試合では、ポルトガルのカール・ウィリアムズに判定負けを喫しており、

今回は復帰戦として勝利が求められる重要な一戦だった。

「倒すか倒されるか」の激闘を信条とするタファにとって、

この試合は絶対に落とせない一戦だったが、

目の前には危険な相手が立ちはだかっていた。

 

▪️UFC初戦のテイシェイラ、圧倒的なフィジカルを誇る怪物

対するタリソン・テイシェイラ（27歳）は、ブラジル出身のヘビー級新鋭。
身長203cm、リーチ215cmという恵まれた体格を持ち、

MMAキャリアはこれまで無敗の7戦全勝。しかも全試合がフィニッシュ（6KO・1一本）という圧倒的な戦績を誇る。

彼は2024年9月に『ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ（DWCS）』で圧巻のKO勝ちを収め、UFC契約を獲得。

 

▪️テイシェイラが秒殺KO！異次元の破壊力

第1ラウンド開始。テイシェイラは冷静に間合いを測りながら、じりじりと前進。
203cmの巨体から繰り出される前蹴り、右ハイキックに会場がどよめく。

タファも得意の豪腕フックで応戦しようとするが、テイシェイラは鋭い踏み込みからパンチを織り交ぜながらタックルへ。
タファをケージ際に押し込み、プレッシャーをかけると、ボディへの膝蹴りを見舞う。

そして、密着状態から突き上げるように右ヒジを炸裂させると——
タファは前のめりに崩れ落ち、即座にテイシェイラが追撃のパウンドを落としたところで、レフェリーがストップ！

試合時間はわずか35秒、テイシェイラが衝撃のUFCデビューを果たした。
これで彼の戦績は8戦全勝、すべてがフィニッシュ（7KO・1一本）。圧倒的なパワーとスキルを見せつけ、ヘビー級戦線に名乗りを上げた。

 

▪️試合後のコメント

試合後、テイシェイラは興奮気味にコメント。

「これが俺の実力だ。UFCでも俺は変わらない。
いつだってKOを狙い、相手を倒すだけ。今日はその通りの試合ができたよ」

さらに今後の目標について聞かれると、
「俺はトップを目指している。ヘビー級の誰が相手でも問題ない」と堂々と語った。

また、敗れたタファはうなだれながらも、「強かった。ヒジをもらって記憶が飛んだ」と

対戦相手の強さを認めた。

テイシェイラの次戦では、よりランキング上位の選手との対戦も期待されるが、

果たして彼はこのまま快進撃を続けるのか？
UFCヘビー級に突如現れた怪物の今後に期待がかかる