BLACK COMBAT 秋山成勲選手 16年前にUFCで敗れたクリス・リーベンと再戦決定 51歳の最終章で「雪辱」懸ける
16年前、UFCの舞台で味わった苦い敗北が、再び両者を引き合わせる。
2026年11月21日、韓国・ソウルの高尺スカイドームで開催される「BLACK COMBAT 17」で、秋山成勲選手とクリス・リーベンの再戦が決定した。89kg契約で行われる一戦は、秋山選手にとって過去の敗北へのリベンジマッチとなる。
51歳を迎えた秋山選手が、現役キャリアの最終章で選んだ相手は、2010年7月の「UFC 116」で自身を下したリーベンだった。
▪️16年前、UFCで味わった苦い敗北
両者が初めて拳を交えたのは、今から16年前。
「UFC 116」で対戦した秋山選手は、3Rに三角絞めを極められ、リーベンに敗れている。
世界最高峰のUFCという舞台で喫した敗戦。それから長い年月を経て、秋山選手は再び同じ相手と向き合うことになった。
今回の再戦が特別なのは、単なるベテラン同士の対決ではない点にある。
秋山選手にとっては、16年前に残した悔しさを自らの手で塗り替えるチャンス。過去の敗北を知る相手との再戦だからこそ、勝利の意味は大きい。
▪️過去に敗れた強豪の中からリーベンを選択
BLACK COMBAT側は、秋山選手が過去に敗れた選手たちを候補として対戦相手を探していたという。
ヴァンダレイ・シウバ、ジェロム・レ・バンナ、マイケル・ビスピン、ビクトー・ベウフォートら、秋山選手のキャリアに黒星を刻んだ世界的な強豪の名前が挙がる中、最終的に決まったのがリーベンだった。
まさに「過去へのリベンジ」をテーマにしたカードだ。
しかも相手は、16年前に実際に秋山選手を破った本人。
時間を巻き戻すことはできない。しかし、もう一度戦って勝つことはできる。
今回の一戦には、そんな格闘技ならではの物語がある。
▪️46歳リーベンも約13年ぶりMMA復帰
対するリーベンも、決して単なる“過去の対戦相手”ではない。
2004年にはWEC世界ミドル級王座を獲得。2005年に「The Ultimate Fighter」シーズン1へ参加すると、その後UFCでアンデウソン・シウバ選手やジョルジ・サンチアゴらと対戦するなど、長年にわたってトップ戦線で存在感を示した。
2013年12月までUFCで戦い、その後は一度引退。
2016年にはBellatorとの契約が発表されたものの、メディカルチェックで心臓疾患が見つかり、復帰を断念している。
その後はBKFCにも参戦し、2021年には格闘技からの完全引退を表明。現在はレフェリーやジャッジ、指導者として活動している。
そんな46歳のリーベンにとっても、今回の秋山戦は約13年ぶりとなるMMAの試合。
互いに長いキャリアを歩んだ2人が、16年ぶりに再びMMAの舞台で向き合う。
▪️最後に選んだのは「自分に黒星をつけた男」
秋山選手自身は、今回の試合について明確に「引退試合」とは表現しておらず、
「最後の挑戦」「最終章が始まる」といった言葉で意気込みを示している。
一方、韓国メディアでは引退試合として報じられており、
現役最後の試合となる可能性が高い。
だからこそ、最後に選ばれた相手がリーベンであることには大きな意味がある。
16年前に自分を破った男を相手に、キャリアの最終章を戦う。
もし秋山選手が勝利すれば、それは単なる一勝ではない。
UFCで味わった苦い記憶を乗り越え、
16年前の敗北に自ら決着をつける一戦となる。
【文:高須基一朗 瞬刊モッツ 編集部】

