仲野太賀さんが舞台あいさつで号泣した理由・・・盟友・若葉竜也さんと積み上げた時間があふれ出た“男泣き”の瞬間
俳優業において長い下積み、思うようにいかない時期、それでも映画と芝居の話をやめなかった少年時代。俳優・仲野太賀さんが映画・舞台あいさつで見せた涙は、そのすべての時間が報われた瞬間にあふれたものだった。隣にいたのは、中学生の頃からの盟友・若葉竜也さん。積み上げた時間があるからこそ流れた、静かな“男泣き”だった。
俳優の仲野太賀さんが3月28日、都内で行われた映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』公開記念舞台あいさつに登壇し、盟友の若葉竜也さんへの思いを語る中で涙を流した。その涙は会場全体に広がり、W主演の峯田和伸さん、共演の吉岡里帆さんも思わずもらい泣きする感動的な場面となった。
イベントでは「胸が熱くなった出来事」をテーマにトークが進み、仲野がフリップに書いた名前は「若葉竜也」。予想外の答えに若葉さんは「何それ?怖いんだけど」と笑いながら返したが、仲野はゆっくりと昔話を始めた。
中学生の頃、家が近かった二人は毎日のように会っていたという。
仲野さんは自転車で20分かけて若葉の家に通い、夜な夜な映画や音楽の話を続けた。当時よく聴いていたのは銀杏BOYZ。将来の保証など何もない時代、それでも二人は映画の話をし続けていた。
やがて役者の道に進み、それぞれ現場を重ね、決して平坦ではない時間を積み重ねてきた。そして今回、かつて語り合っていた映画の世界に、俳優として同じ作品に出演することになった。その事実を語るうち、仲野の声は震え、「うわ、なんか涙が出てきた」と言葉を詰まらせた。
それは単なる思い出への感傷ではない。
うまくいかない時期も、役者を続けることへの不安も、すべての時間を知る相手が隣にいる。その現実が、言葉より先に涙となってあふれたのだろう。
若葉さんは「記事になるぞ」と冗談めかして場を和ませようとしたが、仲野さんの涙は止まらなかった。その姿に若葉さんも感極まり、さらに峯田さんも涙を見せ、吉岡さんも静かにもらい泣きした。

