ジェシー・バックリー 悲願の初主演女優賞『ハムネット』で主要賞完全制覇【第98回アカデミー賞】

2026.3.17

2026年3月16日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第98回アカデミー賞授賞式で、ジェシー・バックリーが映画『ハムネット』の演技により主演女優賞を初受賞した。今シーズンの賞レースを席巻してきたバックリーは、オスカー獲得によって主要映画賞を総なめにする“クリーン・スウィープ”を達成。名実ともにトップ女優の座に躍り出た。


 

▪️実力派が並ぶ激戦制す 感涙のスピーチで家族への思い語る

主演女優賞には、エマ・ストーン(『ブゴニア』)、ローズ・バーン(『If I Had Legs I’d Kick You(原題)』)、ケイト・ハドソン(『ソング・サング・ブルー』)、レナーテ・レインスヴェ(『センチメンタル・バリュー』)ら実力派が顔をそろえたが、その中からバックリーが栄冠をつかんだ。

壇上に上がったバックリーは、感極まった様子で「信じられない気持ちです」と喜びを語り、共にノミネートされた俳優たちへの敬意を表明。さらに、生後8か月の娘の存在に触れながら、母親としての喜びと人生の新たなステージへの思いを言葉にした。

この日は彼女の故郷アイルランドで「母の日」にあたる特別な日。

スピーチの最後には「母の心の、美しきカオスに捧げます」と語り、

会場は温かな拍手に包まれた。

 

▪️『ハムネット』で圧倒的評価 クロエ・ジャオ監督と結実した表現力

受賞は多くの映画ファンや批評家の予想通りだった。バックリーは、作家マギー・オファーレルの小説を原作に、クロエ・ジャオ監督が映画化した『ハムネット』で、ウィリアム・シェイクスピアの妻アグネスを繊細かつ力強く演じ、高い評価を獲得。すでにゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞、英国アカデミー賞を受賞しており、オスカーでその評価を決定づけた。

バックリーは、2022年の映画『ロスト・ドーター』で助演女優賞に初ノミネートされて以降、着実にキャリアを重ねてきた。本作『ハムネット』も作品賞や監督賞を含む計8部門にノミネートされるなど、作品全体としても高い評価を受けている。