大谷翔平選手がWBCでのピッチャー登板は見送りへ「球団との約束」を尊重 侍ジャパンは打者として世界一を目指す
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野球日本代表「侍ジャパン」の主軸を担う大谷翔平選手が、今大会のワールド・ベースボール・クラシックで投手として登板する可能性について、改めて否定的な見解を示した。所属するロサンゼルス・ドジャースとの約束を尊重し、チームの主砲として打撃に専念する姿勢を強調した。
侍ジャパンの大谷翔平選手は12日(日本時間13日)、決勝ラウンドが行われる米マイアミのローンデポ・パークで練習を実施。準々決勝を前にした会見で、今大会での登板について「今のところはないですね」と語り、投手としての出場に慎重な姿勢を示した。
この日は実戦形式の「ライブBP」に登板。
4イニング想定で59球を投げ、安打性2本に抑えながら7奪三振を記録するなど順調な仕上がりを披露した。最終イニングでは坂本誠志郎選手のバットを折る場面もあり、球威の強さも健在だった。
もっとも、大谷選手は大会での登板について「それが球団との約束でもありますし、快く送り出してくれた球団に対しての誠意という部分もある」と説明。新天地のロサンゼルス・ドジャースがシーズンを見据えてコンディション管理を重視していることを踏まえ、その意向を尊重する姿勢を示した。
2023年大会では投打の「二刀流」で世界一に貢献し、決勝では守護神としてマウンドにも立った。しかし、今回は状況が異なる。長いメジャーシーズンを控える中で、チームとしては大谷の打撃力を最大限に生かすことが最優先事項となる。
実際、打者としての存在感は圧倒的だ。
東京ドームで行われた1次ラウンドでは3試合に出場し、打率.556、2本塁打、6打点、OPS2.026と打線をけん引。初戦のチャイニーズ・タイペイ戦で大会初アーチを放つと、韓国戦でも連発し、日本打線の中心として結果を残している。
また、ベンチでは若手選手との情報共有にも積極的だ。チェコ戦で満塁本塁打を放った村上宗隆については「特別なアドバイスというより、どういう感じで打っているかをみんなでシェアしている」と語り、チーム全体で打撃のヒントを共有していることを明かした。
準々決勝の相手は強力打線を誇るベネズエラ代表。ベネズエラ打撃コーチのレジェンド、ミゲル・カブレラが「4打席とも歩かせる」と冗談交じりに警戒を示すほど、大谷の打撃は相手にとって最大の脅威となっている。
大谷選手も「東京の家にカブレラ選手のバットがある。触って力をもらってきた」と笑顔を見せつつ、「打てなかったらご利益がなかったと思ってやりたい」と意欲を語った。

