WBC開幕戦で波乱 世界2位・台湾が豪州に完封負け 大応援団の声援も届かず…プレミア王者が黒星スタート
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3月5日、東京ドームで開幕した第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドC組で、世界ランキング2位の台湾が同11位のオーストラリアに0―3で敗れ、まさかの黒星スタートとなった。昨年のプレミア12を制した強豪が、初戦でつまずく波乱の幕開けとなった。
東京ドームは平日の昼間にもかかわらず、4万523人の観衆で埋め尽くされた。
スタンドの大半は台湾ファン。熱狂的な応援団が試合前から大声援を送り続けたが、その声は勝利には届かなかった。
試合は序盤、投手戦の様相を呈した。台湾は先発のシュー・ルオシー(ソフトバンク)が4回2安打無失点と好投。継投策でもスン・イーレイら実力派投手を次々と送り込み、国際大会の初戦を何としても取りに行く執念を見せた。
しかし、均衡を破ったのはオーストラリアだった。
0―0で迎えた5回無死一塁、パーキンスが台湾2番手チェン・ポーユーの146キロ直球を逆方向へはじき返す。打球は右中間スタンドへ飛び込む先制2ランとなり、試合の流れを大きく引き寄せた。
さらに7回には、1番のバザナが右翼席へ豪快なソロ本塁打。打球を確信したかのように歩き出す“確信歩き”を見せると、ベンチに向かって雄叫びを上げながらダイヤモンドを一周し、3点目を加えた。
台湾は好投手を惜しみなく投入したものの、肝心の打線が沈黙。最後まで得点を奪えず、完封負けを喫した。
試合後、台湾の曽豪駒監督は満員のスタンドに感謝を述べながら、敗戦の責任を背負った。
「応援してくださった皆さまに感謝しています。結果の責任は私にあります。初戦で打者の調子が上がらなかったのは事実です」
台湾は試合前にもアクシデントに見舞われていた。主軸のリー・ハオユー内野手が左脇腹の負傷で戦線離脱。さらに試合中には主将でプレミア12MVPのチェン・ジェシェンが死球を受けて負傷交代するなど、不安材料が重なった。
それでも大会は始まったばかりだ。台湾は翌6日、東京ドームで日本と対戦する。
曽監督は前を向いた。
「終わったことはすぐに忘れる。明日どう戦い、どうベストを尽くすかだけを考えたい。日本はトップクラスのチーム。全力で立ち向かうだけです」
国の威信を背負う国際大会。ランキングや実績だけでは簡単に勝てない・・・その厳しさを、台湾は開幕戦で突きつけられる形となった。

