「サザエさん」イクラちゃん役、声優・桂玲子さん死去 89歳 あの「ハーイ」に惜別の声
2026.3.4
フジテレビの報道によると、国民的アニメ『サザエさん』でイクラちゃん役を長年務めた声優の桂玲子(かつら・れいこ)さんが、誤嚥(ごえん)性肺炎による呼吸不全のため亡くなった。89歳だった。
桂さんは1937年、福岡県生まれ。
声優として数多くの作品に携わる中で、とりわけ広く親しまれたのが『サザエさん』のイクラちゃん役だ。
劇中では、「ハーイ」「チャーン」「バブー」というわずか三つのセリフで豊かな感情を表現。サザエのいとこ・ノリスケの息子という立場ながら、その愛らしい存在感は作品に欠かせないアクセントとなっていた。短い言葉に抑揚と温度を宿らせる桂さんの声は、世代を超えて視聴者の記憶に刻まれている。
さらに桂さんは、カツオの友人・かおりちゃんや、タラちゃんの友人・リカちゃんの声も担当。作品世界を支える“縁の下の力持ち”として、複数のキャラクターに命を吹き込んできた。
長年にわたりイクラちゃんらを演じてきたが、2025年6月に平井祥恵へバトンを渡していた。静かに世代交代を果たした矢先の訃報に、関係者やファンからは惜しむ声が広がっている。
通夜・葬儀は親族の意向により近親者のみで執り行われたという。

