侍ジャパン合宿で異例の光景 ダルビッシュ有選手に助言求めるエース級が列、ブルペンに漂う“学びの熱”
2026.2.15
【© SAMURAI JAPAN】
2月15日、宮崎で行われている侍ジャパンの強化合宿。
2日目のブルペンには、普段は各球団で“教える側”に立つことも多い一流投手たちが、自ら歩み寄る姿があった。視線の先にいたのは、アドバイザーを務めるダルビッシュ有選手だ。
この日、多くの投手が順番にブルペン入り。
投球練習を終えた後、後方で静かに見守っていた右腕のもとへ、次々と足を運んだ。
変化球の握り、リリースの感覚、フォームの再現性。
質問は具体的で、トップレベルの投手同士だからこそ交わされる濃密なやり取りが続いた。
初日にカーブの握りについて助言を受けた北山投手は、この日も連日のブルペン入り。投球後にはトラックマンのデータを並べ、ダルビッシュ選手とともにフォームを実演しながら細部を確認した。
数値と感覚をすり合わせる作業は、まさに“研究”そのものだった。
ダルビッシュ選手は初日、「話すことは嫌いではない」と積極的なコミュニケーションに前向きな姿勢を示していた。一方で、「出しゃばらないように」とも語り、ブルペン後方から静かに観察。求められれば応じる―そのスタンスが、かえって投手陣の向上心を刺激している。
侍ジャパンに名を連ねる投手は、いずれも各球団で結果を残してきたエース級。
それでもなお、日米通算で圧倒的な実績を誇る右腕に学ぼうとする姿勢が、合宿の空気を象徴していた。
この日は、前回大会でもチームを見守った野茂英雄氏も視察に訪れた。
日本野球界のレジェンドたちの視線のもと、ブルペンでは静かな進化が進んでいる。

