「ハムナプトラ4」(米題:The Mummy 4)浮上の背景を読む!なぜ今、“あの冒険活劇”なのか―インディ・ジョーンズ後継を巡る静かな思惑
『ハムナプトラ』シリーズ第4作が2028年に公開される・・・。
そんな情報がネット上で広がり、映画ファンの間で大きな話題となっている。
ブレンダン・フレイザーとレイチェル・ワイズの復帰、ホラー演出に定評のある新世代監督の起用など、耳目を集める要素が並ぶが、現時点では公式発表ではなく、真偽を含めて慎重な見極めが必要な段階だ。
それでもなお、この話題が強い関心を集めている背景には、
単なるシリーズ復活以上の“文脈”がある。
▪️冒険活劇というジャンルの空白
近年のハリウッドにおいて、いわゆる王道の冒険活劇は明らかに数を減らしている。スーパーヒーロー映画やダークな世界観を持つフランチャイズが主流となる一方で、家族層から大人まで幅広く楽しめる「軽やかな冒険映画」は、むしろ希少な存在になった。
その象徴ともいえるのが『インディ・ジョーンズ』シリーズの終幕だ。
最新作『運命のダイヤル』は一定の評価を得たものの、興行面では苦戦し、長寿シリーズとしての役割を終えた印象が強い。結果として、“次の冒険活劇”というポジションは空白のまま残されている。
▪️「リブート」ではなく「続編」という選択肢
ここで注目されるのが、『ハムナプトラ』というIPの立ち位置だ。
完全リブートではなく、オリジナルキャストを軸にした続編という形は、近年のハリウッドが模索してきた「レガシー・シークエル」の王道パターンでもある。
過去作のファンを確実に取り込みつつ、新たな観客層へも接続できる。特に本シリーズは、神話化されすぎていない分、物語の自由度を保ったまま再始動できる強みを持つ。
▪️ブレンダン・フレイザーという“物語性”
企画の核となるのは、やはりブレンダン・フレイザーの存在だろう。
キャリアの浮き沈みを経て再評価された俳優が、かつての代表作に戻る――この構図自体が、作品外の物語として強い引力を持つ。
レイチェル・ワイズとの再共演が実現すれば、それは単なる懐古ではなく、「時間を経た続編」に説得力を与える装置となる。配給側にとっては、宣伝面でも極めて扱いやすい要素だ。
▪️試されるのは“ちょうどよさ”
もっとも、『ハムナプトラ4』が本当に成立するかどうかは、演出とトーンの選択にかかっている。過度に現代的な再解釈やダーク路線へ振り切れば、シリーズが持っていた軽快さは失われかねない。
求められているのは、派手すぎず、重すぎず、しかし安易でもない・・・“ちゃんとした娯楽作”としての完成度だ。
▪️インディの後を継ぐ資格はあるのか
『ハムナプトラ』が『インディ・ジョーンズ』の後継的ポジションを担えるかは未知数だ。ただし、今の市場環境において、その役割を担える候補が極めて限られているのも事実である。
今回の話題が、正式発表前からこれほど注目を集めていること自体、ハリウッドが再び「冒険映画」というジャンルに活路を見出そうとしている兆しとも受け取れる。
真偽を含め、続報を待つ必要はある。

