プエルトリコ代表はなぜWBC出場を「迷った」のか!? 保険問題が揺さぶった強豪国の決断
【©️Puerto Rico national team】
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を前に、
強豪国の1国を担うプエルトリコ代表の動向が注目を集めている。
一時は大会出場そのものを辞退する可能性まで取り沙汰されたが、
最終的に同代表はWBCへの参戦を正式に表明した。
地元紙「プリメーラ・オラ」が4日(日本時間5日)に報じている。
優勝候補の一角とされるプエルトリコ代表だが、その道のりは平坦ではなかった。
主将を務める予定だったフランシスコ・リンドーア内野手(メッツ)をはじめ、カルロス・コレア内野手(アストロズ)、ホセ・ベリオス投手(ブルージェイズ)ら主力8選手が、過去の手術歴や故障歴を理由に保険適用外と判断され、出場が困難な状況に陥っていた。
WBCでは、MLB球団に所属する選手が大会中に負傷した場合の補償を巡り、保険の可否が大きな問題となる。今回はその保険問題が壁となり、プエルトリコ野球連盟のホセ・キレス会長が「代表として大会出場を辞退する可能性がある」と言及する事態にまで発展した。
しかし、交渉の結果、事態は好転する。
キレス会長は「要請した投手の大部分が保険の許可を得られた」としたうえで、
「プエルトリコは大会に参加する」と断言した。
すでに30人のロースターのうち27選手は登録が完了しており、エドウィン・ディアス投手(ドジャース)、ノーラン・アレナド内野手(ダイヤモンドバックス)らが名を連ねる。一方で、リンドーア、コレア、ハビアー・バイエズ外野手(タイガース)については、引き続き保険承認を待つ状況が続いており、連盟はこの3人のためにロースター枠を空けているという。
華やかな国際大会の舞台裏で、各国代表が直面する現実的な制約。
プエルトリコ代表の一連の判断は、WBCが純粋な競技イベントであると同時に、ビジネスや制度と密接に結びついた大会であることを改めて示している。最終ロースターは5日(日本時間6日)に発表される予定だ。

