山田孝之さんが“俳優の常識”を問い直す―年齢・経歴不問の公開オーディション「THE OPEN CALL」始動
オリジナル映画制作までの全過程を可視化、Leminoで独占配信へ
【©️NTT docomo.inc】
俳優・山田孝之さんが、新たな才能発掘プロジェクトに乗り出す。年齢、性別、国籍、所属事務所、演技経験の有無を一切問わない俳優オーディション「THE OPEN CALL」の開催が2月2日、都内で行われたプロジェクト発表会で明らかになった。
本プロジェクトは、単なるオーディションにとどまらない。合格者を選抜する過程そのものを通じて、オリジナル映画を“共につくり上げていく”という試みだ。
主要キャスト決定までの全プロセスは、オーディション番組「THE OPEN CALL-MAIN PARTNER 山田孝之-」として、NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占配信される。
▪️「答えのない世界」で、再び“新鮮さ”を取り戻す
「THE OPEN CALL」において山田は、審査員という立場にとどまらず、「メインパートナー」として参加。オーディション参加者と実際に芝居を交わしながら、脚本やキャラクター形成にも深く関与し、映画制作を牽引する。
山田は発表会で、こう語った。
「僕自身、20年以上、30年近く芝居をやっていますが、俳優という生き方にも、芝居という表現にも、明確な答えはありません」
経験を重ねることで得られる技術や安定感がある一方で、「新鮮さ」が失われていく側面も否定できないという。その感覚を打破するため、あえて年齢や性別、キャリアといった枠を取り払った。
「いろんな人とコミュニケーションを取ることで、僕自身も次の代表作をつくれたらいい。参加者全員にとっての“代表作”になる作品を目指したい」
▪️オーディションから脚本へ、そして映画へ
本オーディションの最大の特徴は、選考過程で生まれた俳優たちの個性や感情を、脚本へと反映させていく点にある。参加者は課題演技や対話を通じて自己をさらけ出し、その積み重ねが物語の骨格となっていく。
最終的に選ばれた俳優たちは、国内外展開を視野に入れたオリジナル映画への出演が決定。山田自身も、企画、脚本、プロデュース、そして出演を担う予定だ。映画の完成は2027年を予定している。
▪️実績あるクリエイター陣が結集
プロジェクトには、映画業界で確かな実績を持つ面々が名を連ねる。
企画・プロデュースには、「MIRRORLIAR FILMS」を共に推進してきた伊藤主税氏と阿部進之介。脚本・監督を務めるのは、「怪物」や「MIMI」などで評価を高める榊原有佑氏。さらに、「ゴジラ-1.0」などを手がけた山田兼司氏が企画監修として参加する。
俳優として第一線を走り続けながら、プロデューサーとしても映画制作の現場に深く関わってきた山田孝之さん。そのキャリアの延長線上にある今回の試みは、日本の俳優オーディションの在り方、ひいては映画制作のプロセスそのものに一石を投じることになりそうだ。

