『ONE PIECE』由来の名を持つ男が示した再起の一撃 ルフィがフィジエフをKO、UFCライト級戦線に再浮上

2026.2.2

【©️UFC】

世界最高峰の総合格闘技団体UFCで、再起を懸けた一戦が鮮烈な結末を迎えた。
現地時間2月1日(日本時間2日)、オーストラリア・シドニーで開催された『UFC 325』ライト級マッチで、ランキング10位のマウリシオ・ルフィ(ブラジル)が、9位ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)を2ラウンド4分30秒、TKOで下した。

日本の人気漫画『ONE PIECE』主人公の名を由来に持つルフィ。その名に違わぬ「一撃必殺」の右ストレートが、停滞していたキャリアの流れを一変させた。

 

▪️勝敗の分岐点は「距離」と「選択」

両者にとって、この一戦は単なるランキング戦以上の意味を持っていた。
フィジエフはかつてUFC6連勝を飾りながらも、その後3連敗。2025年6月の判定勝利で復調の兆しを見せていた。一方のルフィもUFCデビューから3連勝後、昨年9月に初黒星を喫し、今回は仕切り直しの再起戦だった。

第1ラウンド、身長172cmのフィジエフは、180cmのルフィに対して積極的に前進。カーフキックを軸に圧力をかけ、試合の主導権を握ろうとする。リーチで勝るルフィは金網を背負う場面が目立ち、膝蹴りやストレートを狙うも、フィジエフの的確な距離管理に阻まれた。

しかし、第2ラウンドに入ると流れが変わる。
フィジエフが胴回し回転蹴りや左ミドルといった蹴り技で打開を図る一方、ルフィは無理に踏み込まず、ジャブとストレートに選択を絞る。蹴りのフィジエフ、パンチのルフィ─その構図が明確になった瞬間だった。

 

▪️右ストレートが示した「生存戦略」

勝負を決めたのは、ルフィの伸びのある右ストレートだった。
一瞬の隙を突く一撃でフィジエフはバランスを崩し、キャンバスへ。すかさずルフィがパウンドで猛攻を仕掛けると、レフェリーが介入。試合はTKO決着となった。

この勝利は、単なるノックアウト以上の意味を持つ。
ライト級はUFC屈指の激戦区であり、連敗は即座に立場を危うくする。ルフィは、自身のフィジカルとリーチを最大限に生かす戦略を貫き、「勝ち方」を明確に示した。