ONE女子格闘技の「頂点」が交差する日 絶対王者ロドリゲスvs.二冠女王ペッディージャー、ルンピニーで実現する究極の一戦
【©️ONE Championship 】
女子格闘技の勢力図を大きく揺るがす一戦が、ついに正式決定した。
2026年3月14日、タイ・ルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 41』(U-NEXT配信)において、ONE女子アトム級ムエタイ世界タイトルマッチが行われる。王者アリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)に、ONE女子アトム級キックボクシング世界王者ペッディージャー・ルッカオポーロントン(タイ)が挑む、まさに“女王対女王”の構図だ。
ムエタイとキックボクシング、それぞれの頂点に立つ両者が、ムエタイルールで拳を交える。ONEが誇る女子格闘技の最高峰カードと言っていい。
▪️「ベビーフェイス」の仮面をかぶった絶対王者
ロドリゲスは27歳。
あどけなさの残る顔立ちから“ベビーフェイス”のニックネームを持つが、その戦いぶりは苛烈だ。ブラジルでキャリアをスタートさせた後、ムエタイの本場・タイへ渡り経験を積み、2019年にはプーケットでタイトルを獲得。2020年にONEに初参戦すると、いきなり当時王者スタンプ・フェアテックスを破り、ONE女子アトム級ムエタイ世界王座を奪取した。
コロナ禍によるブランクを経て、2023年にはジャネット・トッドを下し王座を統一。2階級制覇を狙った挑戦で初黒星も喫したが、その後は王者としての完成度を高め、2025年7月にはヨアンナ・パーソンをKOして4度目の防衛に成功している。戦績は35勝6敗。ムエタイにおける“絶対王者”としての地位は揺るぎない。
▪️男性ファイターを倒した少女が築いた異次元のキャリア
一方のペッディージャーは、まったく異なる道を歩んできた。
7歳でムエタイを始め、幼少期から男子選手と拳を交え、「男の子を倒す少女」として名を知られる存在に。10歳にして100戦以上を経験し、その多くが男子との試合だったという逸話は、彼女の異才ぶりを物語る。
日本のファンにとっては、2016年と2017年の来日試合で敗戦を喫した印象もあるが、その後の進化は目覚ましい。ムエタイで数々の世界タイトルを獲得する一方、アマチュアボクシングではタイ代表として世界大会で銀メダルを獲得。プロボクシングにも挑戦するなど、格闘技IQの高さは群を抜く。
ONEでは2023年から快進撃を続け、アニッサ・メクセン、ジャネット・トッドといった強豪を破り、女子アトム級キックボクシング王座を統一。2025年末には約2年ぶりのムエタイルールでも圧巻のKO勝利を収め、その対応力と破壊力を改めて示した。
▪️ルールを超えてぶつかる「最強」の証明
ムエタイ王者ロドリゲスと、キック王者ペッディージャー。どちらが“女子最強”なのかという問いに、正面から答えを出す舞台が整った。しかも場所は、ムエタイの聖地ルンピニースタジアム。象徴性はこれ以上ない。
女子格闘技は今、単なる競技の枠を超え、世界的なエンターテインメントとして存在感を増している。その最前線で実現するこの一戦は、勝敗以上に「時代の節目」として記憶される可能性を秘めている。

