ベッカム氏の長男が両親との確執を告白 痛切な訴えの裏ににじむ“家族再生”への願い

2026.1.20

【©️Chi magazine】

元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカム氏の長男、ブルックリン・ベッカム氏が、自身の公式SNSを通じて両親との不和を告白した。世界的スター一家として注目を集めてきたベッカム家。その内側で続いていた葛藤が、本人の言葉で明かされた形だ。

ブルックリン氏は、インスタグラムのストーリーに長文の声明を投稿。「長年沈黙を貫いてきたが、報道が一線を越えた」と前置きしたうえで、両親との関係について率直な思いを吐露した。「家族とは和解したくない」とする強い表現も用いながら、自身がこれまで“家族の物語”の中で発言権を持てなかったと訴えている。


 

声明では、両親側がメディアを通じて事実と異なる情報を流していると主張。「体裁を守るために、罪のない人々が犠牲にされてきた」とし、真実はいずれ明らかになるとの信念を示した。

とりわけ深刻なのは、2022年に結婚した妻ニコラ・ペルツ氏を巡る告白だ。

 

ブルックリン氏は、結婚前から両親が夫婦関係を引き裂こうとしてきたと主張。

名前の権利を譲渡するよう圧力をかけられたことや、結婚式用ドレスの制作キャンセル、式当日の振る舞いなど、具体的な出来事を挙げ、

「妻は一貫して軽んじられてきた」と語っている。

さらに、「家族にとって最優先なのは、個人ではなく“ベッカムというブランド”だった」とも述べ、宣伝やスポンサー契約が私生活に影を落としてきたと指摘。「私たちが求めているのは、平穏とプライバシー、そして幸福だけだ」と、静かな生活への願いで締めくくった。

肉親同士の確執は、外から見える以上に複雑で、簡単に白黒をつけられるものではない。ましてや世界的な注目を浴びる家族であれば、感情とビジネス、私と公の境界はさらに曖昧になる。今回の告発も、誰かを断罪するためだけのものではなく、長年積み重なった痛みの末に発せられた“声”と受け止める必要があるだろう。

 

この率直な訴えが、対立を深めるだけで終わるのか、それとも互いに向き合うきっかけとなるのかは、今後の歩みに委ねられている。世界的スター一家だからこそ注目を集めてしまうが、その根底にあるのは、どこにでも存在する「家族の問題」だ。告発という苦しい選択を経て、いつの日か対話と和解への道が開かれることを、多くの人が静かに願っている。