【©️Real Madrid Club de Fútbol】

レアル・マドリーに新たな「時代の象徴」が誕生しようとしている。クラブの歴史に燦然と輝くクリスティアーノ・ロナウドの大記録に、キリアン・エムバペがついに肩を並べる位置まで辿り着いた。

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現地12月17日に行なわれたコパ・デル・レイ（国王杯）ラウンド32。

マドリーは３部タラベラを相手に、予想外の苦戦を強いられたものの、最終的には３－２で勝利を収めた。その試合で際立った存在感を放ったのが、背番号10を託されたエムバペだった。

41分、冷静沈着にPKを沈めて先制点をもたらすと、勝敗の行方が揺れ動く終盤88分には、迷いのないミドルシュートで決勝点を叩き込む。スターであることを疑わせない、まさに“違い”を見せつける２ゴールだった。

この２発により、昨季後半戦から積み上げてきた2025年の年間得点数は「58」に到達。これは、クラブ史上最多記録として語り継がれてきたC・ロナウドの2013年の「59」まで、あとわずか１に迫る数字だ。

しかも、チャンスは残されている。マドリーの年内最終戦は、12月20日に控えるラ・リーガ第17節セビージャ戦。この一戦でゴールを奪えば、エムバペは憧れの存在であり、かつての絶対的エースの記録に並び、あるいは追い越すことになる。

運命的なのは、その日がエムバペ自身の27歳の誕生日であるという点だ。

歴史的記録への挑戦と、節目の年齢が重なる舞台。これ以上ないシナリオが整った。