世界で日本だけの特別許可!! 再び『ズートピア』の“顔”に 日本版「Zoo」公開が示す異例の評価
【©️Disney Enterprises.Inc】
ディズニー・アニメーション最新作『ズートピア2』(公開中)が、音楽面でも新たな話題を呼んでいる。
12月18日、Dream Amiが歌う日本版プロモーションソング「Zoo ~君がいるから~」のミュージックトレーラーが公開された。注目すべきは、その制作が世界で唯一、日本だけに許可されたローカライズ楽曲であるという点だ。
本作の劇中歌「Zoo」は、世界的アーティストのシャキーラが歌唱を担当。
さらに作詞・作曲には、シャキーラ本人に加え、エド・シーラン、そして彼の最新アルバム『Play』にも関わった新鋭プロデューサー、ブレイク・スラットキンが名を連ねる。キャッチーでエネルギッシュなポップチューンは世界中でヒットし、各国の音楽チャートを席巻している。
日本でもその勢いは顕著だ。
12月18日発表の「オリコン週間ストリーミング急上昇ランキング」では、上昇率266.3%という驚異的な数字を記録し、堂々の1位を獲得(12月22日付)。映画のヒットとともに、楽曲への注目度も一気に高まっている。
そんな中で公開されたのが、ガゼル役の日本版声優を務めるDream Amiによる日本版プロモーションソング「Zoo ~君がいるから~」。
実はこの“日本語版制作”は、ディズニーとしても極めて異例の判断だ。
その背景には、前作『ズートピア』(2016)でDream Amiが歌った主題歌「トライ・エヴリシング」が、日本で大きな支持を集めた実績がある。
日本市場における楽曲の影響力が高く評価され、
今回、日本のみローカライズ版の制作が認められたという。
前作の「トライ・エヴリシング」が、夢を追いかけるジュディの背中を押すエンパワーメントソングだったのに対し、「Zoo ~君がいるから~」は、より“関係性”にフォーカスした楽曲だ。
〈君がいるから ほら 世界は輝く〉といった歌詞には、ジュディとニックが築いてきたバディとしての絆が重ねられ、大切な存在がいることで前に進める――そんな温かなメッセージが込められている。
12月19日午前0時には、Dream Amiが歌う日本語バージョンのデジタル配信がスタート。さらに、シャキーラとDream Amiが共演した特別バージョンの配信も予定されており、こちらは世界で日本だけが聴ける特別音源となる。
Dream Amiは楽曲について、「シャキーラさんのパワフルな歌声に自然と身体が動いた」と語り、日本語ならではのストレートな言葉に込めた思いを大切に歌ったとコメント。「聴く人が元気になれる曲」と自信をのぞかせた。
前作『ズートピア』は、動物たちの世界を舞台に、差別や偏見といった社会的テーマを巧みに描き、多くの共感を呼んだ。
続編となる『ズートピア2』では、100年ぶりに街に現れた“ヘビ”をきっかけに、ズートピア誕生の裏に隠された秘密が明らかになる。
興行面でも勢いは止まらない。公開からわずか10日間で国内興行収入40億円を突破し、『アナと雪の女王』と並ぶディズニー史上最速記録を樹立。動員301万人超、興収42億円超と、国民的ヒットとなっている。
音楽と物語、その両輪で評価を高め続ける『ズートピア2』。
そして、日本だけに許された「Zoo ~君がいるから~」は、この作品が日本市場で特別な存在であることを象徴する一曲と言えそうだ。


