「時代を越える一戦」王者・堤聖也選手、伝説ノニト・ドネア迎撃へ準備完了 両者計量クリアで決戦ムード最高潮

2025.12.16

【©️WOWOW.inc】

12月17日、東京・両国国技館でゴングが鳴る。

トリプル世界戦興行「U-NEXT BOXING.4」のメインを飾る

WBA世界バンタム級タイトルマッチは、

現役王者と“生きる伝説”が激突する、世代を超えた注目の一戦となる。


 

前日となる16日、都内ホテルで行われた公式計量で、王者・堤聖也選手(29=角海老宝石)はリミットを100グラム下回る53.4キロで一発クリア。対する暫定王者、5階級制覇のノニト・ドネア(43=フィリピン)も同じ53.4キロで計量を通過し、万全のコンディションを印象づけた。

計量後のフェースオフは、必要以上の言葉も感情もない、静かなにらみ合い。

堤選手はデニムを肩に掛けたまま落ち着いた表情を崩さず、

ドネアは上半身裸で悠然と構える。約10秒の対峙の後、

互いに握手を交わし、戦いはリングに委ねられた。

堤選手にとっては、眼疾からの復帰戦であり、2度目の防衛戦。

相手は百戦錬磨のレジェンドだが、この試合に勝利すれば、

キャリアは一気に次のステージへ進む。

団体内統一戦の可能性はもちろん、WBC王者・井上拓真選手との再戦など、

バンタム級戦線の中心に立つ未来も現実味を帯びる。

一方のドネアは、43歳にしてなお世界の頂点を狙う。

数字上では堤優勢と見る声が多く、海外ブックメーカーのオッズも王者有利。

しかし、数々の修羅場をくぐり抜けてきたドネアにとって、

不利な評価はむしろ慣れ親しんだ立ち位置だ。

オフィシャルはレフェリーにルイス・パボン氏、

3人のジャッジも国際色豊かな顔ぶれがそろい、大舞台にふさわしい体制が整った。

世代交代か、伝説の逆襲か。

勝敗の行方は、すべて12ラウンドの中で明らかになる。

運命の一戦は、U-NEXTで独占ライブ配信される。