43歳ドネア「経験が最大の武器」正規王者・堤聖也との統一戦へ静かな自信

2025.12.14

ボクシングのWBA世界バンタム級王座統一戦(17日、両国国技館)で、正規王者・堤聖也(29=角海老宝石)と拳を交える暫定王者ノニト・ドネア(43=フィリピン)が、豊富なキャリアに裏打ちされた自信を口にした。


 

ドネアは、元OPBF東洋太平洋ライト級王者で横浜光ジム代表の石井一太郎氏が運営するYouTubeチャンネル「A-SIGN BOXING COM」に出演。

決戦を目前に控えた心境や、対戦相手への評価を冷静に語った。

堤選手の印象を問われたドネアは「彼はこれまで多くの試合を重ね、努力を積み上げてきた素晴らしいファイターだ」と前置きした上で、「ただ、年齢やキャリア、修羅場の数を含めた“経験値”という点では、自分は別のフェーズにいると思っている」と語る。
発言の一部が挑発的に受け取られがちな表現についても「相手を軽視する意図はまったくない。あくまで自分自身が歩んできたキャリアの差を表現したものだ」と強調した。

また、堤選手のスタイルについては「タフで前に出続けるファイター。精神力が強く、簡単な相手ではない」と高く評価。その一方で「そうしたタイプとは、これまで何度も対峙してきた。どんな展開になっても対応できる準備は整っている」と、ベテランらしい落ち着いた構えを見せた。

40代に入ってもなお第一線で戦い続けるドネア。

その原動力について「今の自分は、若い頃とは違うメンタリティーに到達している。経験をどう使うか、それをリングで証明したい」と語る。