ジェームズ・ガン体制DCUの新章『スーパーガール』2026年夏に日本公開決定
新世代ヒーロー像を描く重要作に

【©️WARNER BROS.ENT/ Milly Alcock】
DCユニバース(DCU)の再構築を進めるジェームズ・ガン体制が、
次なる柱となる大作『スーパーガール(Supergirl)』を
2026年夏に日本公開すると発表した。
『スーパーマン』の世界的ヒットに続く“第2章”として位置づけられ、
新生DCUの方向性を占う作品となりそうだ。配給は東和ピクチャーズと東宝。]
■ “Z世代ヒーロー”として再構築
主人公はスーパーマンの従妹カーラ・ゾー=エル。
コミックで長年親しまれてきたキャラクターだが、
本作ではZ世代的感性を備えた新しいヒロイン像として再定義される。
■ ガンは製作総指揮、監督はギレスピーへ
前作で監督を務めたガンは本作では製作総指揮に徹し、
メガホンは『アイ,トーニャ』『クルエラ』などで
キャラクターの内面を鮮やかに描いてきたクレイグ・ギレスピーが担当。
人物の“弱さ”や“矛盾”に踏み込むギレスピーが、
象徴的ヒーローをどう描き直すのか注目される。
■ 主演はミリー・オールコック クリプトも続投
スーパーガールを演じるのは、オーストラリア出身の若手俳優ミリー・オールコック。
『スーパーマン』での短い登場ながら強い存在感を放ち、本作で本格的に主役へ昇格した。
スーパードッグ“クリプト”も続投し、物語に重要な役割を果たすという。
さらに、エイリアン少女ルーシー役にイヴ・リドリー、
ジェイソン・モモアの出演も発表されている。
■ ティザー予告で見えた“弱さ”と“自立”
世界同時公開されたティザー予告は『スーパーマン』のラスト直後から始まり、
DCUが連続性のある物語構造を重視していることを示している。
映像には、二日酔い気味に目覚めるカーラや、クリプトと過ごす日常的なシーンが挿入され、親しみやすい等身大の姿が描かれる。一方で、「私たちなら乗り越えられる」という台詞からは、彼女が抱える心の傷を暗示。
故郷クリプトンの崩壊を巡るルーシーの語りも挟まれ、
カーラの“独自の哲学”が物語の核になると予感させる内容になっている。
■ 新コスチューム&アクションも披露
予告後半では新コスチュームをまとったスーパーガールのアクションが登場。
目から光線を放つシーンなど、スーパーマンに匹敵する能力が描かれる。
「スーパーマンは人の善を見抜く。私は真実を見抜く」
という台詞が象徴的で、同じ力を持ちながらも異なる価値観を持つヒーローとして描かれることが明確になった。
■ ティザービジュアルは挑発的コピー
あわせて解禁されたビジュアルには
大きな“S”マークとともにスーパーガールが堂々と立ち、
キャッチコピー「真実/正義/どうでもいい」が添えられている。
既存のヒーロー像に縛られないガン体制DCUの姿勢を強く打ち出すデザインだ。
物語の詳細は伏せられたままだが、
ガン体制が描く新しいヒーロー像が本作でどこまで確立されるのか。


