『ヒロアカ』アニメ放送完結!! 9年8カ月の歴史に幕
“約10年”を駆け抜けた物語に別れの時―相次ぐ名作アニメ終焉に惜別の声
【©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会】
テレビアニメ『僕のヒーローアカデミア』の最終回(通算170話)が13日、読売テレビ・日本テレビ系で放送され、2016年4月の放送開始から9年8カ月にわたる歴史に幕を下ろした。原作漫画も2014年7月に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始し、2024年8月に完結。原作・アニメともに“約10年”という長い時間を歩み切った形となった。
近年、長年愛されてきた人気アニメが次々と完結を迎えており、ひとつの時代の区切りを感じさせる中での『ヒロアカ』の終焉は、ファンにとって特別な意味を持つ出来事となった。
全8シーズンにわたり描かれた物語で、主人公・緑谷出久(デク)を演じた山下大輝は、「ヒロアカという作品は、堀越先生が魂を込めて描き上げたものに心震わされ、“この物語をたくさんの人に届けたい”という関係者一人一人のワン・フォー・オールの想いが集まって作られています。僕もその一人になれたことを誇りに思います」と感慨深くコメント。
さらに「デクたちがこれからも手を差し伸べ続ける最高のヒーローであり続けるなら、僕も真っすぐ前を向き、この作品で出会えたかけがえのない皆さんと進み続けたい」と、作品との出会いへの感謝を語った。
第1期から制作陣を率いてきた長崎健司総監督も、「子供の頃、毎週ワクワクしながらアニメを見て、元気や勇気をもらってきました。今ではそれが自分の血肉になっています。同じように『ヒロアカ』が皆さんの心に残る作品になっていたなら、これ以上うれしいことはありません」とメッセージを寄せ、長年の視聴と応援に深く感謝した。公式サイトには、キャスト・スタッフ計48人からのメッセージも掲載されている。
“個性”と呼ばれる超常能力が当たり前となった世界を舞台に、平凡な少年・緑谷出久が仲間たちと共に成長し、真のヒーローを目指す姿を描いてきた『僕のヒーローアカデミア』。
コミックス累計発行部数は1億部を突破し、
テレビシリーズに加え劇場版も制作されるなど、
国内外で高い支持を集めてきた。
多くの名作アニメが完結を迎える中、
『ヒロアカ』もまた一つの時代を象徴する作品としてその役目を終えた。


