ハリウッド再編の象徴か!?『ラッシュアワー4』ついに始動 沈黙のシリーズを動かした“政治と映画産業”の思惑

2025.11.26

長らく噂だけが先行していた人気アクション・コメディー『ラッシュアワー』シリーズが、ついに第4作へ向けて本格的に動き出した。米パラマウントが製作にゴーサインを出したと複数の米メディアが報じ、2007年の前作から約18年越しの再始動となる。


■ 止まっていた企画を動かした“異例の後押し”

制作が伸び続けてきた背景には、シリーズの顔ともいえるブレット・ラトナー監督のハリウッド離脱がある。『ヘラクレス』以降監督作がなく、2017年には複数の女性からセクハラ疑惑を告発され、第一線から完全に退いていた。

しかし今回、そのラトナー氏が電撃復帰するとされ、沈黙していた企画は一気に前進することになった。
驚きを呼んだのは、この復帰劇の背後に ドナルド・トランプ大統領 の存在があるという点だ。

ラトナー氏は過去に、メラニア夫人を題材にしたドキュメンタリー『メラニア(原題)』を手がけ、大統領一家と近い関係を築いてきた。さらに、現在パラマウントの経営トップを務めるデヴィッド・エリソン氏は、トランプ氏を支持するラリー・エリソンの息子。報道によれば、大統領本人がパラマウントに対しシリーズ復活を働きかけた ともされ、映画企画としては前例のない“政治による後押し”が注目を集めている。

 

■ シリーズの遺産と、再始動への期待

 『ラッシュアワー』は、ジャッキー・チェン演じる香港警察のリー警部と、クリス・タッカー演じるLA市警カーター刑事による名物バディの掛け合いで世界的ヒットを記録した。単なるアクション映画を超えて、時代性や文化ギャップを笑いに変えたスタイルは今なお根強い支持がある。

とはいえ、第4弾のキャストは正式発表されておらず、ジャッキーとタッカーの続投も未確定。配給大手と政治の思惑が絡む“再始動プロジェクト”が、往年ファンを納得させる作品になるのかは未知数だ。

公開日はまだ発表されていない。

しかし、ハリウッドが大規模な再編期に入る中、人気シリーズの復活は

各スタジオが生き残りを図る象徴的な動きでもある。
『ラッシュアワー4』は、ただの続編ではなく、

映画産業と政治の関係性が露わになった作品になりそうだ。