第15回日本オープンスラックライン選手権 11月二子玉川で開催 世界水準の技が再び東京に集結

【©️GIBBON JAPAN】
2025年11月15日・16日、二子玉川ライズショッピングセンターで
第15回目のGIBBON 日本オープンスラックライン・チャンピオンシップが開催される。
節目の15回目を迎える本大会には、日本国内外のトップ選手たちが集結し、
スラックライン競技の最高峰パフォーマンスを披露する。
大会主催者の小倉一男氏は、「世界で最も歴史あるスラックライン大会として、これまで支えてくれたすべての関係者や参加者に感謝を伝えられる場にしたい」とコメント。今年もドイツブランドのGIBBONスラックラインを中心に、実行委員会が運営し、例年通り質の高い舞台が用意される。
特筆すべきは、二子玉川エリアに隣接する世田谷区や大田区の子どもたちを多数招待し、スラックラインの魅力を間近で体感できる機会が設けられている点だ。
次世代の選手や観客が競技に触れることで、スポーツの裾野拡大にも期待がかかる。
▪️ 招待制で集まる精鋭たち
本大会は招待制(Invitation)で実施され、2025年度ランキング上位選手や観客を魅了するパフォーマンスが期待される選手が出場する。オープン男子8名、女子6名、マスタークラス(40歳以上)4名、ジュニアクラス4名の合計22名がライン上で技を競う。
男子オープンクラスには、
山口隆文選手、菊川信選手、中村陸人選手、中村拓志選手、
秋山東儀選手、内田光軌選手、清田凛空選手、宮下楓選手が出場予定
(木下晴稀選手は怪我のため欠場)。
女子オープンクラスは、
佐々木燈選手、竹部茉桜選手、桑原未来選手、
小宮佑理選手、田口千夏選手、伊藤花音選手が出場する。
マスタークラスには
松本礼選手、佐々木康之選手、舛岡広一選手、楠本忍選手、
ジュニアクラスには
阿部真士選手、三木渉選手、田口三華選手、植松樹選手が参加する。
▪️ レジェンドと新鋭が織りなす白熱の戦い
注目は、第二回大会以来、長きにわたりトップ戦線で活躍する山口隆文選手だ。縦回転のコンボ技を得意とする山口選手が、若手トップライダーたちとどのような技術戦を繰り広げるか、大会ファンの関心を集める。
男子選手は昨年度、縦回転三回転の領域に到達。スノーボードのハーフパイプ競技に例えると、オリンピック4年サイクルのように技の回転数が急速に増している状況だ。誰が新たなサプライズ技を披露するのか、会場は熱気に包まれるだろう。
ここ数年は、常に世界のトップに居続ける菊川信選手、中村陸人選手、中村拓志選手の3名。この3強の最新トップトリックの技術戦も、間近で見られる贅沢な瞬間となる。
女子オープンでは、昨年までジュニアで活躍していた選手たちが大人の舞台に挑む。特に伊藤花音選手のオープン部門挑戦は、大会の大きな見どころだ。
女子世界ランキング1位の実績を持つ竹部茉桜選手の完成度の高いコンボに、どこまで対抗できるかが注目される。
▪️ 世界の顔も来日
今年は、GIBBONスラックライン創始者であるドイツのRobert Kaeding氏も来日。
二日間にわたりジュニア・マスタークラス、男女オープンクラスの競技が行われ、
世界最高峰のパフォーマンスが披露される予定だ。
観戦は無料で、誰でも会場でスラックラインの迫力を体感できる。東京・二子玉川の街中で繰り広げられるアーバンスポーツの最前線。国内トップ選手たちの熱戦を、この目で見届けたい。
※15日に、ジュニアクラス、マスタークラスが開催。
16日に、男子オープン、女子オープンクラスが開催
【文:高須基一朗】

