「日本を守りたい!!」チャトリCEOが有明大会に込めた覚悟の決意表明
「格闘技の原点・日本を再び世界の中心に」
ONE Championship 11・16有明大会前会見で熱弁

世界最大級の格闘技団体「ONE Championship」は12日、
東京・都内で「ONE 173 スーパーボン VS 野杁正明」の公開記者会見を開催。
壇上に立ったチャトリ・シットヨートンCEOは、
冒頭より母が日本人という自身のルーツを踏まえながら
「日本を守りたい」と力強く語り、満席の会場を熱気で包んだ。
▪️「日本は格闘技の母国」原点回帰の想い
「東京に戻れて最高です。柔道、合気道、空手、キックボクシング……。
日本には格闘技のすべてのルーツがあります。格闘技は日本で生まれたと言っても過言ではありません」
チャトリ氏は、日本という地が持つ“格闘技文化の源泉”を改めて強調。
「堤さん、本田さん、矢田さん、そしてU-NEXTチーム、公式パートナーのカタール・メディアシティーの皆さんにも深く感謝します」と関係者への謝意を述べた。
▪️「黒い雲がある今、私が日本を守る」格闘技界への危機感と信念
会見では、「黒い雲がある今、業界に」と語り、格闘技界の不透明さに言及したチャトリ氏。だが、悲観の言葉の裏には、強烈な責任感がにじむ。
「本当のことを言えば、今の業界には課題がある。でも、私たちONEは“真面目でクリーンなブランド”として日本に投資し、正しい形で格闘技を再び人気スポーツへ押し上げる。スーパースターの野杁、武尊、若松、名高―彼らのような“本物”が日本にいる限り、チャンスは大きい。私は日本の文化、日本の歴史を守りたい。世界に日本のパワーを見せたいんです」
▪️世界中の格闘技ファンが注目の有明大会「過去すべての記録を打ち破る」
今回の「ONE 173」は、過去最大規模となる全17試合をラインナップ。そのうち5試合が世界タイトルマッチという豪華カードが並ぶ。チャトリ氏は「自分たちの名に恥じないイベントを開催したい」と宣言した上で、「前回大会では2億回の再生回数を記録したが、今回はそれを超える」と自信をのぞかせた。
メインでは、K-1世界2階級王者・野杁正明が、フェザー級正規王者スーパーボンに挑む世界王座統一戦。
「野杁のアップセットがどうなるかが見どころ。判定までもつれない、非常にエキサイティングな試合になる」と断言した。
さらに「若松佑弥はグレートなファイター。フライ級王者ジョシュア・パシオとの試合は、世界最高峰の戦いになる」と絶賛。
「吉成名高のスーパースターぶりにも注目してほしい。一瞬で勝負が決まる試合になるかもしれない」と語った。
そしてタイの英雄ロッタンの参戦にも触れ、「彼はまるで“花火”のような男。過酷な練習を重ね、KOで会場を爆発させてくれるはず」と笑顔を見せた。
▪️日本を愛しているからこそ!トップが示す覚悟
最後にチャトリ氏は、語尾を強めて確固たる口調で語った。
「日本は私にとって“心のふるさと”。この国を愛しているからこそ、ここまでの情熱を持ってONEを開催している。日本の格闘技が再び世界の中心に戻る日まで、私は戦い続けます」
11月16日、有明アリーナ。
その舞台で、チャトリCEOの“日本愛と覚悟”が数字の結果を残すことは間違いなさそうだ。
【文:高須基一朗】
