米国メジャーリーグのワールドシリーズ第7戦、日米加で5100万人が熱狂!34年ぶり高水準 山本由伸選手&大谷翔平選手の“連投リレー”が世界を動かす

【©️Los Angeles Dodgers 】
米大リーグ(MLB)機構は5日(日本時間6日)、ワールドシリーズ(WS)第7戦の日本・米国・カナダにおける合算平均視聴者数が5100万人に達したと発表した。
これは1991年のツインズ―ブレーブス第7戦(全米平均5100万人)以来、
実に34年ぶりとなる高水準で、MLBの歴史に残る“グローバル視聴現象”となった。
■歴史的数字の裏に「日米スター対決」
ドジャースとブルージェイズが3勝3敗で迎えた運命の第7戦。
中3日で先発マウンドに上がった大谷翔平選手(31)と、
第6戦から中0日で救援登板した山本由伸投手(27)の
“日本人投手リレー”が最大の話題を呼んだ。
山本由伸投手は終盤の大切な場面で登場して2回2/3を1安打無失点と
完璧に抑えて勝利投手&シリーズMVPに輝く快挙。
日本時間の午前中に放送された試合にもかかわらず、
日本国内ではSNSのトレンド上位を独占し、
試合終了後も関連ワードが軒並みトップ入りした。
■3か国平均視聴者数は33年ぶり高水準
シリーズ全体(第1〜第7戦)の平均視聴者数も3400万人と高水準を維持。これは1992年ブルージェイズ―ブレーブス以来33年ぶりの数字で、昨年(ドジャース―ヤンキース)比で約19%増とMLBが再び国際的な注目を取り戻していることを裏付けた。
特にアジア市場での盛り上がりが顕著で、MLB公式のデジタル配信プラットフォーム「MLB.TV」では日本からのアクセスが前年比42%増。
ソーシャルメディアのハイライト動画再生数は、わずか24時間で2億回再生を突破したという。
■NHKも過去最高、カナダでは五輪級の視聴率
日本では第6戦を中継したNHK総合が平均1310万人、第7戦も平均1200万人を記録。
シリーズ平均では970万人と、いずれも日本で放送された
MLB中継として過去最高レベルの数字をたたき出した。
一方カナダでも、第7戦の視聴者数が1160万人に達し、
2010年バンクーバー五輪を除けば史上最高の英語放送視聴率をマーク。
ブルージェイズが初優勝を飾った1992年以来の国民的熱狂を再現した形だ。
■数字が示す「MLBの再国際化」
今回のワールドシリーズの視聴構成を分析すると、
視聴者のうち約26%が米国外からの視聴で、
MLB機構が近年強化してきた「グローバル戦略」の成果が如実に表れた。
中でも、日本人選手の存在感は際立つ。
大谷選手と山本選手が同時に登板した第7戦は、
「同一チームの日本人投手がシリーズ制覇に貢献した初の試合」として記録され、
現地メディアは「Yamamoto & Ohtani Effect(山本・大谷効果)」と評している。
