パドレス所属のダルビッシュ有投手が2度目の右肘手術で来季全休 パドレスの先発陣に深刻な穴、再建の鍵は「日本人投手補強」か!?

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パドレスは4日(日本時間5日)、ダルビッシュ有投手(39)が右肘の側副靱帯修復手術を受け、2026年シーズンを全休する見通しであると発表した。手術は10月29日(同30日)にテキサス州アーリントンで行われ、執刀医はレンジャーズのチームドクターであるキース・マイスター氏。内部固定具を用いた修復と屈筋腱の再建も実施されたという。
球団によると、復帰までの見込みは12~15カ月。
順調にいっても再登板は2027年、ダルビッシュが41歳になるシーズンとなる。
本人は自身のX(旧ツイッター)で「2026年シーズンは試合で投げることが出来ません。また気持ちよくボールが投げられるようにリハビリを頑張ります」とコメントし、復活への意欲を示した。
■ダル離脱で先発再編は必至 FA流出と若手の台頭に揺れるローテーション
今季のダルビッシュ選手は右肘の炎症で開幕を負傷者リスト(IL)入りし、初登板は7月7日。15試合登板で5勝5敗、防御率5.38に終わった。契約は2028年まで残っているものの、完全復帰までの道のりは長い。
チームはすでに、先発右腕ディラン・シースとマイケル・キングの両投手がFA(フリーエージェント)となっており、来季のローテーションは大きく変わる可能性がある。
現時点で確定しているのは、ジョー・マスグローブと有望株ランディ・バスケス、さらに今季終盤に台頭したマット・ウォルドロンら数名のみ。戦力層は明らかに薄く、「開幕5人」すら現状では見えないのが実情だ。
■オフの補強焦点は「即戦力先発」 日本人投手の加入も選択肢に
パドレスはすでに複数の先発候補リストを精査しているとされ、
補強の軸は即戦力級の先発投手。なかでも、日本人投手の獲得が再び注目を集めている。
山本由伸(ドジャース)や今永昇太(カブス)の成功例を受け、
パドレスは日本市場の評価を再確認しているという。
今オフでポスティングが噂される宮城大弥投手(オリックス)や、
MLB復帰を視野に入れる千賀滉大投手(メッツ)、
さらにはFAの今永昇太投手もリストアップされる可能性もある。
球団関係者の間では「ベテラン中心からの世代交代」がキーワードとなっており、
ダルビッシュの後継を担う日本人右腕の加入は、戦力だけでなく
マーケティング面でも大きな意義を持つとみられる。
■来季ローテーションの暫定予想(2026年)
ジョー・マスグローブ
新外国人(日本人投手含む補強枠)
ランディ・バスケス
マット・ウォルドロン
ジェイ・グルーム or 若手昇格枠
ダルビッシュ選手の不在は確かに大きいが、
再建途上のパドレスにとっては「新たなローテ構築のチャンス」でもある。
