42歳・衰え知らずの城戸康裕選手、左ストレートでダウン奪取“円熟の技”で新王座に輝く

2025.11.3

古巣の谷山ジム興行

Bigbangスーパーウェルター級王座決定戦 11月2日・横浜武道館

【©️Bigbang 】

42歳のベテラン・城戸康裕選手(谷山ジム)が、

勢いある挑戦者・大輝(ハリケーンジム/チーム男鹿キック)を

3-0の判定で下し、悲願の「Bigbangスーパーウェルター級王座」を獲得した。


 

K-1 MAXや新生K-1を舞台に数々の名勝負を繰り広げてきた城戸選手にとって、

今回のタイトルはキャリア晩年を彩る勲章となった。

試合は序盤から熟練の技術が光る展開に。

1R、鋭い左ローを刻んだ城戸選手は、相手の攻勢を冷静にいなすと、左ストレートをクリーンヒット。

大輝をダウンさせ、主導権を完全に握った。

2Rでは大輝が左右のフックで反撃。城戸選手に反則のヒジ打ちもあり、やや流れが傾きかけたが、城戸選手はハイキックやバックブローを織り交ぜ、要所で的確にダメージを重ねた。

3R、大輝はボディ攻めで意地を見せたものの、城戸は首相撲からのヒザ蹴りで主導権を譲らず、最後まで冷静に試合を運んだ。最終的に3-0の完勝で、新王者の座を手にした。

城戸選手は今年5月、香港『SPACE ONE』でワン・カイフェンにリベンジを果たし王座を奪取したばかり。

今回の戴冠は、長年の経験と技術の積み重ねが再び証明された形だ。

試合後、リング上で城戸選手は冗談を交えながらも感慨深い表情を見せた。
「9時間・・・待ってようやく(自分のメインの)試合(笑)。長かったけど、ビッグバンのベルトがようやく取れました。大輝君、強かったです」と勝者の余裕を見せつつ、観客の笑いを誘った。