ボクシングWBC会長マウリシオ・スライマンが来日 中谷潤人選手、井上尚弥選手と相次いで面会 来年5月に向けた重要な下準備か

2025.10.24

世界ボクシング評議会(WBC)のマウリシオ・スライマン会長が

今週、来日していることが関係者への取材で分かった。

スライマン会長は滞在中、WBCスーパーバンタム級1位の中谷潤人選手(M.T)や、

4階級制覇の世界王者・井上尚弥選手(大橋)ら

日本を代表する世界的ボクサーと相次いで面会した。

 

スライマン氏の来日は公式には「親善訪問」とされているが、関係者の間では「来年5月に向けた下準備ではないか」との見方が広がっている。
井上尚弥選手が保持するWBC・WBO世界スーパーバンタム級王座は、すでに次期防衛戦の調整が進行中とみられ、同会長が自ら来日して有力選手と接触するのは異例のことだ。

また、中谷選手は先ごろ発表された最新ランキングでスーパーバンタム級1位に浮上。WBCが定める指名挑戦権を有する立場にあり、井上との対戦実現を巡る動きが加速する可能性が高い。

スライマン会長はSNSを通じて「日本はボクシング界にとって特別な国。世界王者たちと素晴らしい時間を過ごした」とコメント。

WBC本部の関係者も「アジア地域の競技発展に向けた議論を行った」と説明しているが、具体的な内容については明言を避けた。

ボクシング関係者の一人は「WBCが来年のビッグイベントに向けて地ならしをしているのは間違いない。中谷対井上という構図は、世界的にも注目度が高い」と語る。
WBC会長の動向が、来年の日本ボクシング界を大きく揺るがすきっかけになるかもしれない。