王者のプライド、再延長で示す。前年度王者サンダーが開幕戦を死闘で制し白星スタート!シェイの得点力が勝負の明暗を分ける

2025.10.22

【©️Oklahoma City Thunder 】

NBA 2025-26シーズンがついに開幕。
その幕開けを飾ったのは、昨季の覇者・オクラホマシティ・サンダー。

チャンピオンリング授与式の華やかさを背に、

ホームで迎えたロケッツ戦は、延長を重ねる壮絶な戦いとなった。

結果は125―124。再延長の末、サンダーが意地の一勝をもぎ取った。
主役はやはり、MVP男―シェイ・ギルジャスアレクサンダー(SGA)だ。

 

■「絶対に落とせない」開幕戦

試合は序盤からロケッツがペースを握る。新加入のケビン・デュラントが古巣サンダー相手に鋭いシュートを放ち、アルペラン・シェングンも存在感を示す。
サンダーは追う展開が続いたが、第4Q残り1分半、ギルジャスアレクサンダーが冷静にジャンプショットを沈め、ついに逆転。さらに、土壇場の残り2.6秒には、再びSGAが同点弾を決めて延長へと持ち込んだ。

延長戦では、ホルムグレンの3Pで勢いづくも、ロケッツの粘りに苦戦。試合は再び振り出しに戻る。
そして、勝負の再延長。123―124と1点ビハインドで迎えた残り2.3秒。
ファウルを受けたギルジャスアレクサンダーが、チャンピオンらしい落ち着きで2本のフリースローを沈め、王者としての最初の白星を手繰り寄せた。

 

■S・ギルジャスアレクサンダー、35得点の「王者の顔」

この夜、SGAはチーム最多の35得点。
静かに、しかし確実に勝負を支配した。
「リングを受け取った瞬間、去年の努力が蘇った。でも、もう次の戦いが始まっている」と試合後に語るその表情に、浮ついた“王者の余韻”はない。
勝って当然―そんな強者のメンタリティを、彼は再延長のラインで体現した。

一方、ロケッツも健闘。

シェングンが39得点11リバウンドの圧巻パフォーマンスを披露し、デュラントも古巣相手に23得点と意地を見せたが、最後のファウルが痛恨の一手となった。