UFCファイトナイトで元ONE二階級制覇デ・リダーが逆転TKOで初黒星 寝技で攻めるも疲労困憊、アレンに屈す

2025.10.19

【©️UFC】

総合格闘技イベント『UFCファイトナイト・バンクーバー』のミドル級マッチで、元ONE二階級制覇王者ライニアー・デ・リダー(35=オランダ)が、ブレンダン・アレン(29=米国)に4ラウンドTKOで敗れた。UFCでの全勝記録は4でストップ。

 

昨年11月にUFCデビューを果たしたデ・リダーは、3連続フィニッシュで注目を集め、今年7月には元王者ロバート・ウィテカーとの激闘を制して4戦全勝中だった。当初の対戦相手は同級6位アンソニー・ヘルナンデスだったが、負傷欠場により同級9位アレンが急遽代役として登場した。

試合は序盤からデ・リダーが組み技で優位に立つ展開。

1ラウンドでは払腰からテイクダウンを奪い、マウントやバックポジションで支配。チョークを狙いながらパンチを落とす攻めを見せた。2ラウンドも組みの攻撃を続けるが、アレンは耐え抜き、下になる場面ではヒジやパウンドで反撃した。

3ラウンドに入ると、攻め続けたデ・リダーの体力が徐々に消耗。アレンはUFCで一本負けを一度も経験しておらず、最後まで凌ぎ切った。疲労の影響で攻めが鈍ったデ・リダーに対し、4ラウンド開始直後にアレンがテイクダウンを奪うと、下から抵抗するも力が出せず圧倒される形となった。

ラウンド間のインターバル中、椅子に座りうなだれるデ・リダーの姿も印象的で、レフェリーが試合をストップ。元王者の逆転TKO負けという結果が確定した。

 

試合結果(ミドル級)
○ブレンダン・アレン(米国)
TKO 4R終了時点(レフェリーストップ)
●ライニアー・デ・リダー(オランダ)