ONE磯嶋祥蔵選手、圧巻のデビュー戦で世界に衝撃!2R TKO&ボーナス獲得「勝負どころを見極めた」
【©️ONE Championship,】
ONEチャンピオンシップ初参戦の磯嶋祥蔵選手(28=エヌ・トラスト)が、デビュー戦で完璧な勝利を飾った。4日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで行われた「ONE Fight Night 36」第1試合のライト級(77.1キロ)マッチで、アルゼンチンのニコラス・ヴィーニャ(35)を2回4分19秒、パウンド連打によるTKOで沈めた。
■ グラップラーとしての圧力を見せつけた初陣
柔道をベースに持つ磯嶋選手は、ゴングと同時に距離を詰め、狙いすましたタックルで試合を主導。序盤からテイクダウンを重ね、トップポジションを確保すると、冷静にパウンドを落として流れを掌握した。
一方、ヴィーニャは三角絞めやアームバーを仕掛けるも、磯嶋は余裕を持って切り抜け、1ラウンドを終えるころには主導権を完全に奪っていた。
■ 「相手の呼吸」を読む老練な戦略
第2ラウンドも磯嶋のペース。相手のパンチを見切ると、再びタックルからハーフガードへ移行。そこから圧をかけながらパウンドを打ち込み、ヴィーニャの体力を着実に削っていった。
一度は立ち上がられたものの、即座にバックを奪い再び崩すと、強烈な肘とパンチの連打。出血したヴィーニャを見たレフェリーが試合を止め、勝負あり。デビュー戦とは思えぬ完成度を見せつけた。
■ 「プラン通りに動けた」─堂々の勝利宣言
試合後、磯嶋はリング上で笑顔を見せながら「ONEデビュー戦で勝てて最高にうれしいです。自分の強みを出し切り、相手のスタミナを見てプランを修正しながら戦えました」と冷静に振り返った。
その後、5万ドル(約725万円)のパフォーマンスボーナスが発表されると、会場は大歓声に包まれ、磯嶋は「サンキュー!」と両拳を突き上げて喜びを爆発させた。
■ 世界の檜舞台へ、磯嶋時代の幕開け
Gladiatorで5戦全勝を誇る無敗の新星が、ONEのリングでインパクトある第一歩を踏み出した。強靭なフィジカルと冷静な試合運びを武器に、世界の強豪たちと渡り合う未来は明るい。
この夜、ルンピニーの観客は新たなグラップラーの誕生を目撃した。