山本由伸投手、圧巻の投球で再び月間MVP 日本人初の同一シーズン複数回受賞

メジャーリーグ機構(MLB)は9月30日(日本時間10月1日)、9月度の月間最優秀選手(MVP)を発表し、ナ・リーグ投手部門でロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手(26)が選出された。山本の受賞は4月に続いて今季2度目で、日本人投手としては史上初の同一シーズン複数回受賞となる。
▪️圧倒的数字でリーグを支配
山本は9月に4試合へ先発。勝ち星こそ「1勝0敗」にとどまったが、防御率0.67、27回で34奪三振、被安打わずか7本と圧倒的な内容を披露した。被打率.081、WHIP0.67はいずれもメジャー全体トップ。数字の上では、相手打者を寄せ付けなかったことが浮き彫りとなっている。
特筆すべきは、9月6日(日本時間7日)のオリオールズ戦。9回2死まで無安打に抑えるノーヒットノーラン目前の快投を演じた。また、25日(同26日)のダイヤモンドバックス戦ではシーズン200奪三振を達成。日本投手では7人目、ドジャースでは2021年のウォーカー・ビューラー以来となる節目を刻んだ。
▪️名を連ねるレジェンドたち
日本投手の月間MVPはこれまでに野茂英雄、伊良部秀輝、田中将大、ダルビッシュ有の4人が記録しているが、複数回のシーズン受賞は山本が初めて。球史に新たな1ページを刻んだことは間違いない。
さらに、8月末から9月中旬にかけては「7回以上、10奪三振以上、1失点以内」というハイレベルな条件を3試合連続で達成。2019年のマックス・シャーザー以来23度目の事例だが、勝利が付かなかった唯一のケースという不運すら残した。
▪️他部門の受賞者
一方、ア・リーグ投手部門はヤンキースのマックス・フリード(5勝0敗、防御率1.89)、ア・リーグ野手部門は同じくヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ、ナ・リーグ野手部門はナショナルズのデイレン・ライル外野手が受賞。
