メッツ・千賀滉大投手、まさかのマイナー降格 復帰後は9戦未勝利の不振に球団の苦渋の決断

2025.9.6

【©️Baseball Ahora】

ニューヨーク・メッツは5日(日本時間6日)、千賀滉大投手のマイナー降格を正式に発表した。昨季エース級の活躍を見せた右腕が、シーズン後半に大きく失速。

球団の判断は「やむを得ない」との見方がある一方で、タイミングや処遇の是非を巡って波紋が広がっている。

 

千賀投手は今季22試合に先発し、7勝6敗、防御率3.02という一見悪くない数字を残している。しかし、6月中旬にベースカバーでの負傷をきっかけに戦線を離脱すると、復帰後は別人のような投球内容に。直近9試合で白星なし、防御率5.90と安定感を完全に失った。かつて“ゴーストフォーク”で打者を翻弄した姿は影を潜め、制球難や球威不足が顕著になっている。

本来であれば、千賀投手にはマイナー降格を拒否できる契約上の権利がある。

にもかかわらず、球団からの打診を受け入れた背景には、自らの現状への危機感、そして首脳陣との関係性を保ちたい思惑も透けて見える。