ONE-FN 22歳の新星・陽勇が圧巻TKO劇! コロンビアの強豪を沈め、デビューから無傷の12連勝&ボーナス5万ドル獲得

2025.9.6

【©️ONE Championship,】

6日、タイ・ルンピニースタジアムで行われた「ONEファイトナイト35」第1試合のフライ級キックボクシング戦で、日本の22歳・陽勇(Team Mehdi Zatout/TEAM3K)が、同じく無敗を誇った強豪ジョーダン・エストゥピニャン(コロンビア)を3回1分45秒、圧巻のTKOで下した。

これでONEでの戦績は4連勝。

さらにプロ通算成績も12戦12勝(5KO)と無傷のまま快進撃を続けている。

 

▪️逆境を覆した“ギアチェンジ”

試合は序盤から緊迫した展開となった。陽勇は得意のカーフキックとミドルで距離を刻み、左ストレートをカウンターで狙う。しかし、エストゥピニャンは真っ向から前進し、左右のパンチを叩き込み、2回を終えた時点では「押されている」と見るファンも少なくなかった。

だが、3回のゴングと同時に流れは一変する。
相手のジャブを鋭くスリップして放った左ストレートで最初のダウンを奪うと、さらに飛びヒザ蹴りを顎に突き刺し二度目のダウンを演出。追い詰められたエストゥピニャンにラッシュを浴びせると、レフェリーは即座に試合を止めた。会場は歓声に包まれ、まさに“ワンマンショー”の幕切れとなった。

 

▪️急きょの相手変更も意に介さず

本来はONEフライ級キックボクシング5位のタギール・カリロフ(ロシア)と対戦予定だったが、カリロフの負傷欠場によりカードは直前で変更。難しい状況にもかかわらず、陽勇は動じることなく完勝。さらにパフォーマンスボーナスとして5万ドル(約725万円)を獲得し、存在感を世界に示した。

 

▪️試合後コメント

試合後マイクを握った陽勇は、まずタイ語で「サワディーカップ!(こんにちは)」「ディージャイ(うれしいです)」と笑顔であいさつ。続けて日本語でこう語った。
「1、2ラウンドは相手の力量を見て少し硬くなってしまいました。でも3ラウンドは“あと3分、まだまだ体力は残ってる”と自分に言い聞かせて、倒しにいこうと決めました」

その言葉通り、最終ラウンドで見せた爆発力は、22歳の無限の可能性を世界に強烈に印象づけ