【FIBAアメリカップ2025】ブラジル代表が衝撃の逆転劇でアメリカを撃破 最終Q34点の猛攻で決勝へ

2025.8.31

【©️FIBA】
バスケットボールの大陸選手権「FIBAアメリカップ2025」は8月31日(現地時間30日)、ニカラグア・マナグアで準決勝を実施。

ブラジル代表がアメリカ代表を92―77で下し、堂々の決勝進出を決めた。

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試合は前半からアメリカが主導権を握り、52―38と大きくリード。第3クォーターを終えても68―58と10点差を保ち、勝利目前に見えた。しかし最終第4クォーター、会場の空気は一変した。

 

ブラジルはリムアタックと外角シュートを巧みに織り交ぜ、わずか10分間で34点を積み上げる猛攻を展開。守備でもアメリカをわずか9得点に封じ込める完璧なディフェンスを見せ、試合の流れを完全に掌握した。

 殊勲のヒーローは25得点を挙げた司令塔ヤゴ・サントス。冷静なゲームメークと果敢なドライブでチームをけん引し、「TCL Player Of The Game」に選ばれた。ベテランと若手がかみ合うブラジルらしいチームバスケットが光り、観客を熱狂させた。

 一方のアメリカは、グループステージで活躍していたジャバント・スマートやジャーミアス・ラムジーらが沈黙。ターンオーバーの多さや守備のローテーションの乱れが響き、最後の10分間で完全に崩れ去った。

 ブラジルは決勝で、準決勝でもう一方の山を制したアルゼンチンと対戦する。南米伝統のライバル対決となり、現地でも大きな注目を集めている。

 

▪️アメリカ代表にNBAスターがいない理由

 今回の大会でバスケット・ファンの間でも議論を呼んでいるのが「なぜアメリカ代表にNBA選手がいないのか」という点だ。その背景には以下のような事情がある。

 

・大会の位置づけ
アメリカップはオリンピック予選やワールドカップ予選には直結しないため、アメリカにとっては最優先の大会ではない。NBAトップスターを招集する優先度が低くなる。

 

・NBAシーズンとの兼ね合い
NBAは10月から翌年6月まで長丁場を戦う。夏の短いオフは休養や自主トレに充てられることが多く、選手会や所属チームも怪我のリスクを避けるため派遣に消極的だ。

 

・若手育成の場
アメリカはアメリカップを若手強化や代表候補の登竜門として位置づけている。国際ルールやFIBA審判に慣れる場として活用しており、NBA入り前の若手や海外リーグ所属選手に経験を積ませている。

 

・他国との違い
ブラジルやアルゼンチン、カナダは国際大会の成績がオリンピック出場や世界ランキングに直結するため、主力を投入して「最強布陣」で臨む傾向が強い。対してアメリカはNBAスター不在の布陣で戦うことが多く、その差が今回のような苦戦につながっている。

ブラジル代表が見せた驚異の逆転劇は、単なる番狂わせではなく、

国際大会におけるアメリカ代表の特殊な事情も浮き彫りにした。

決勝は因縁の南米対決、ブラジル対アルゼンチン。