【ボクシング】神足茂利さん葬儀に約200人参列 世界チャンピオン中谷潤人選手が弔辞「心から誇りに思います」
【M.Tボクシングジムより画像提供】
8日に28歳の若さで急逝したプロボクシング東洋太平洋スーパーフェザー級5位・
神足茂利さん(M・T)の葬儀・告別式が
18日、神奈川県相模原市の千代田ホール橋本で営まれた。
葬儀委員長は所属ジムの村野健会長が務め、遺族やジム関係者に加え、日本ボクシングコミッション(JBC)の萩原実コミッショナー、元世界4階級制覇王者・田中恒成氏ら、約200人が最後の別れを惜しんだ。
参列者の中には、同門のWBC・IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人選手(27)の姿もあった。
友人代表として弔辞を述べた中谷選手は、ロサンゼルスや沖縄での合宿を振り返り「最後まで一生懸命戦い抜いた神足君を心から誇りに思います。
天国から『最高じゃん』とほほ笑んでもらえるように、僕たちは一生懸命頑張っていきます」と声を震わせた。
村野会長も「ジム中に響き渡るサンドバッグ打ちがもう聞けないと思うと寂しい。神足茂利をこの先も忘れず、心に刻んでいただきたい」と語り、プロモーターとして「今後は選手管理の改善と安全体制の強化に取り組んでいく」と決意を表明した。前日の通夜には約450人が参列しており、故人の人柄と存在の大きさを物語った。
神足さんは今月2日、東京・後楽園ホールで東洋太平洋同級タイトル戦に挑み、試合後に硬膜下血腫と診断されて開頭手術を受けていた。経過観察中の8日夜に容体が急変し、帰らぬ人となった。
1996年9月2日、愛知県名古屋市生まれ。
小学生時代はサッカーのGKとして活動し、中学からボクシングを始めた。
名門・日本大学ボクシング部で磨いた技術を武器に、
アマチュア戦績は50勝(5RSC)23敗。身長178センチの右ボクサーファイターとして2019年10月にプロデビューし、プロ通算12戦で8勝(5KO)2敗2分け。
2日の試合は念願のタイトル初挑戦だった。