【©️Boston Celtics】

米プロバスケットボール協会（NBA）は13日、ボストン・セルティックスの経営権売却を全会一致で承認した。新オーナーとなるのは、投資家ウィリアム（ビル）・チゾム氏が率いる投資グループ。

売却額は61億ドル（約9,035億円）で、今年3月の合意時点では北米プロスポーツ史上最高額だった。

NBAの発表によると、取引は近日中に完了する見通し。売却は段階的に行われ、初期段階で過半数の株式を取得、残りも2028年までに買い取る契約となっている。共同投資家には、インドの鉄鋼大手アルセロールミッタル最高経営責任者（CEO）のアディティヤ・ミッタル氏らが名を連ねる。

現オーナーで最高経営責任者（CEO）のワイ・グロースベック氏は、2028年まで経営に関与するが、NBA規定に基づきチームの「ガバナー（理事）」の地位は新オーナーに譲る。

セルティックスは1946年創設。2023～24シーズンには通算18度目のNBA優勝を果たし、リーグ最多優勝記録を更新した。伝統と実績を誇る名門の大型売却は、リーグの資産価値や今後のチーム売却市場にも大きな影響を与えるとみられる。