『IT/イット』の恐怖が再び─前日譚ドラマ「IT: Welcome to Derry」新予告編公開 “ペニーワイズ”再降臨でファン歓喜

2025.7.28

スティーヴン・キング原作のホラー小説『IT』を基にした新ドラマ「IT: Welcome to Derry(原題)」の最新予告編が公開され、かの“恐怖の象徴”ペニーワイズが再び姿を現す。

本作は、アンディ・ムスキエティ監督による映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017年)および続編『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(2019年)の前日譚(ある物語の本編よりも前に起きた出来事を描いた作品)にあたるもので、同監督も企画開発に名を連ねている。2作合計で全世界興行収入11億7000万ドルを突破した映画版に続く“ITユニバース”の拡張として注目を集めている。

 

予告編では、1962年の“呪われた町”デリーを舞台に、主人公の女性(テイラー・ペイジ)が家族とともに町へ引っ越してくる場面から物語が始まる。間もなく彼女は「この町は、なにかがおかしい」という直感に囚われる。町では子どもたちの失踪事件が相次ぎ、学校には「暗くなる前に帰宅すること」と書かれた注意喚起が掲示されるなど、住民たちの間に不安と緊張が漂う。子どもたちは恐怖の真相を突き止めようと動き出し、次第にこの町に潜む“それ”の存在に近づいていく。

そして、予告編のラストで姿を現すのが、あの狂気の道化師ペニーワイズ。演じるのは映画版と同じくビル・スカルスガルド。ファンの間では「スカルスガルドが再びペニーワイズに!」「原作により近い雰囲気がたまらない」「ハロウィン時期に観られるなんて完璧」など、期待の声が次々と上がっている。

また、映像内に登場したバスには、スティーヴン・キング原作の名作『ショーシャンクの空に』の文字が描かれていることから、キングファンの間では「キング・ユニバース」ともいえる世界観の広がりにも注目が集まっている。

スティーヴン・キング作品は、これまでにも『シャイニング』『ミザリー』『キャリー』『ドリームキャッチャー』など数多くが映像化され、そのいずれもが人間の内面に巣食う恐怖や狂気を描き出してきた。中でも『IT』は、形を持たぬ“恐怖そのもの”を体現する存在・ペニーワイズを通して、少年少女時代のトラウマや大人社会の闇をえぐり出す傑作として知られている。

ドラマ「IT: Welcome to Derry」は、アメリカのHBOで2025年10月に放送開始予定。