K-1女子王者SAHO選手が堂々の初防衛 RISE王者テッサ・デ・コム戦の実現へ一歩前進
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2025年7月13日、福岡・マリンメッセ福岡B館で開催された『ECO信頼サービス株式会社 presents K-1 DONTAKU』にて、K-1 WORLD GP女子フライ級王者・SAHO選手(闘神塾)が初防衛に成功した。
SAHOは元ONE Championshipのタイトルコンテンダーであるララ・フェルナンデス(スペイン/Lone Wolf Fight Team)を相手に、ダウンを奪うなど終始主導権を握り、判定3-0の完勝。試合後は魔裟斗から祝福の言葉を受ける場面も見られた。
そんなSAHOに対し、6月29日の『RISE』でQUEENフライ級王座を防衛したテッサ・デ・コム(オランダ)が名指しで対戦を希望。
「戦いたい相手はK-1のSAHO選手」と公言し、注目を集めていた。
これに対しSAHOも前日会見で、「強い選手だなと思っていました。まさか向こうから名前を挙げてくれるとは思っていませんでしたが、ぜひK-1でやれるなら、いつでもやりたいです」と快諾。女子格闘技界をまたぐビッグカードへの期待が高まっていた。
大会後の総括会見で、K-1の宮田充プロデューサーはこのカード実現の可能性について言及。「僕もテッサ選手の発言を記事で見て面白いなと思った。RISEさんから正式な連絡はまだないですが、ファンの皆さんも見たいと思っているようだし、動いてみましょうか」と前向きな姿勢を見せた。
女子格闘技はまだ男子ほど選手層が厚くない現状を踏まえ、「より高みを求める選手同士が戦うのは非常に意義がある」とし、「日本で何度も試合をしているテッサ選手にとって、SAHOという存在は無視できないはず。SAHO選手も同じ気持ちでしょう」と両者の対決を「必然」と捉える。
一方で、実現にはいくつかの条件整理も必要だとし、「ファイトマネー、開催団体、時期などクリアすべきことはあるが、女子選手だけでも交流戦はぜひやりたい」と述べた。
K-1とKrushが女子は45kg、52kgで王者を認定しているのに対し、RISEは46kg、49kg、52kgとやや異なる階級制を採用しているが、「そのあたりの調整は可能」とも指前向きなコメントを残している。
女子同士の交流戦から業界をさらに盛り上げたいという意図を語った。
「今は団体間で少し距離がある状況だけど、ファンが見たいカードを実現するのが一番」と語った宮田プロデューサー。
K-1とRISEが再び交わるカードが実現を帯びてきた。
【文:高須基一朗】