ILLIT・・・いよいよ日本市場へ挑戦「時よ止まれ」で描く次なるステージとは?
【©️BELIFT LAB Inc.】
急成長を遂げる韓国発のガールズグループ・ILLIT(アイリット)が、いよいよ日本市場に本格参入する。BELIFT LABが14日に発表したところによると、同グループは9月1日にJapan 1st Single『時よ止まれ』で日本デビューを果たす。
2024年のデビュー以来、ILLITはK-POP第5世代の象徴とも言える存在として、急激なスピードで頭角を現してきた。デビュー曲「Magnetic」がグローバルチャートを席巻し、年末には『日本レコード大賞』新人賞と『NHK紅白歌合戦』出場を果たすなど、日本国内でも早くから注目を集めていた。
▪️日本市場を見据えた精緻な布石
今回の日本デビューにあたっては、単なる翻訳版リリースにとどまらない。ILLITは日本オリジナル曲2曲を新たに書き下ろし、さらに自らの韓国楽曲「Do the Dance」の日本語バージョンも収録。異例のヒットを記録した「Almond Chocolate」も改めて含まれ、全4曲で構成される意欲作となっている。
グループの公式SNSでは、7月14日午前0時にアルバムロゴを先行公開。
ポップで躍動感あるデザインに、ファンの期待が一層高まった。リリース形態も戦略的で、音源は9月1日先行デジタル配信、CDは3日に発売される。また発売記念のショーケース開催も予定されており、フィジカルとデジタル、両軸での訴求が目立つ。
▪️K-POP市場の枠を越える可能性
ILLITがここまで高い評価を得ている背景には、彼女たちが単なる“ガールズグループ”にとどまらない存在であるということがある。若さ、純粋さ、そして危うさ──それらが交錯する「SUPER REAL ME」「I’LL LIKE YOU」といった作品群が描き出してきたのは、今を生きるZ世代の等身大のリアルだ。
その集大成とも言えるのが、日本デビュー曲「時よ止まれ」である。タイトルに込められたのは、「この瞬間を永遠にしたい」という願い。ILLITが提示する“止まる青春”の美学は、グローバルな音楽消費の潮流に一石を投じるものとなるかもしれない。
▪️コンサートとフェス出演で浸透図る
9月のデビューを前に、ILLITは日本国内での露出を加速させる。
8月には初のファンコンサート『2025 ILLIT GLITTER DAY IN JAPAN』を横浜(ぴあアリーナMM)と大阪(大阪城ホール)で開催。さらに、9月14日には『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025』への出演も決定しており、同フェスにK-POPガールズグループが出演するのは史上初のこと。IVEとのダブルキャストで臨む同イベントは、K-POPが邦楽シーンの一角に深く食い込んできていることの象徴とも言えるだろう。ILLITの歩みは、K-POPという枠を超えて、日本の音楽市場やファンカルチャーに新たな問いを投げかけている。彼女たちは、ただ“売れる”ことを目指しているのではなく、“残る”ことに挑んでいる。