NBAスーパールーキー“超逸材”クーパー・フラッグ、わずか2戦で圧巻の爪痕  残り試合は全休へ

2025.7.14

【©️Dallas Mavericks】

NBAサマーリーグが開催中のラスベガスで、マーベリックスの期待を一身に背負うドラフト全体1位指名の怪物、クーパー・フラッグが残り試合を全休することが明らかになった。理由はただひとつで「実力はお墨付きで、もう証明する必要がない」からだ。

 

NBAインサイダーのマーク・スタイン記者によれば、ダラス・マーベリックスはフラッグをサマーリーグの残り全試合で休養させる方針。

この決定は、彼がすでに“別格”であることを示し切った証左とも言える。

11日に行われたロサンゼルス・レイカーズ戦でプロデビューを果たしたフラッグは、FG成功率23.8%と苦しみながらも、10得点6リバウンド4アシスト3スティール1ブロックとオールラウンドに活躍。特筆すべきは第4Q終盤での勝負所の集中力。値千金のブロックに続き、自らボールをプッシュし、冷静に味方を演出する視野の広さも見せた。

そして13日のスパーズ戦では、ついに“本気の片鱗”を解放。31得点4リバウンド1アシストという圧巻の数字を残し、観客と関係者の度肝を抜いた。

フィールドゴール成功率は47.6%(10/21)と大幅に改善。

フリースローこそ13本中8本にとどまったが、試合を支配する力強さと存在感は、すでにNBAの舞台にふさわしいと感じさせるには十分だった。

203cm・93kgというサイズに加え、スキル・バスケIQ・勝負強さまで兼ね備えたフラッグにとって、サマーリーグは、彼にとっては、もはや「確認作業」に過ぎなかったのかもしれない。

マブスは今後、15日にホーネッツ戦、17日にシクサーズ戦を控えるが、フラッグはそのどちらにも出場しない見込みだ。

たった2試合で“別格”の才能を証明し、早々に、ルーキーイヤーでの役目を終えた。クーパー・フラッグという名前は、今後のNBAの未来を語る上で欠かせない存在になるだろう。